マークを背負うということ ページ33
｢｢｢Aの帰還と成長に 乾杯！！！｣｣｣
島の大きな酒場を借りて、宴が始まった。
誰かに祝われるのは久し振りで、少し気恥ずかしい気もする。
そんな盛大に祝うことじゃないと思うんだけど…。まぁ、旅自体はかなり大変だったけどな。
絶えない敵襲と、不思議な出会いと別れ。
海軍で知り合った海兵達。
推し達と知り合えたのはラッキーだった。
母のコネを駆使して会いに行ったCP9、ばったり出会ったスモーカー、何故か母に会わされた3大将…。
海賊で会えた人は少ないが、カタクリを見掛けたことがあった。
イケメンだったな…目の保養になりすぎて富栄養化して血涙流したのを覚えている。
散々暴れたのに懸賞金が掛けられていない辺り、母が上手く言ってくれたのだろう。
海賊旗も掲げてなかったしな。
｢海賊旗と言えば…父さん！｣
｢どうした？A｣
｢俺って、いつ白ひげのマーク背負えるのかな。旅の途中で刺青入れたいと思ったんだけど、勝手に入れるのもなって。結局入れなかったんだ｣
そんな簡単に入れて良いものじゃないと分かっていたし、そのときはまだ決心もついていなかった。
白ひげのマークを背負うということの、決心が。
でも、今なら背負いたいと思える。
エースやマルコ、父さん、クルー全員が背負う、その誇りのマークを。
考える間もなく、父さんは言った。
｢んなもん、オヤジに直接聞きゃァ良いじゃねェか。それを決めるのはオヤジなんだからよ｣
｢＿＿俺を呼んだか？｣
｢オヤジ、丁度良かった。Aがオヤジに聞きたいことがあるってよ｣
心の準備が出来ていないのに勝手に話を進める父に、若干の苛立ちを覚えた。
なんだ？とこちらに問いかけるじいちゃんは、今日もカッコ良くて尊くて偉大だ。
｢＿俺にも、白ひげのマークを背負わせて欲しいんだ｣
｢俺のマークを背負って何がしたい｣
｢……皆と、家族と一緒に、自由に生きたい。例え、母さんを敵に回すとしても｣
俺が札付きになったら、確実に母さんの迷惑になるだろう。
海軍中将の地位が危うくなるかもしれない。
しかも、母さんは一度俺のことをセンゴクさんなどに話している。
父さんとの関係もバレたら…と考えると、罪悪感で押し潰されそうになる。
……けど、それでも俺は、白ひげのマークを背負って、自由に海で冒険したいんだ。
きっと母さんに言ったら、
｢自由にしたら?｣
と笑うんだろうな。
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
