茶番 ページ30
エース｢A！お前変な能力持ってるんだって！？見せてくれよ！！｣
穏やかな昼下がり。
一番隊に所属することになった俺は、日々マルコの手伝いに奮闘していた。
今日はマルコの仕事もなくて、食堂でダラダラと過ごしていた矢先、冒頭のセリフである。
てか変な能力って失礼じゃね？
誰だエースにそんなことを吹き込んだ奴は。
｢変ではねェよ。誰から聞いたんだ？それ｣
エース｢サッチ｣
厨房で顔を反らした父を睨む。
｢変な能力ってなんだよ！！｣
サッチ｢伝え方の問題だろ！？そんな怒ることねェじゃねェか！！｣
｢チｯ！！後で蹴り飛ばしてやる…。
あァ、俺の能力ってのはな、エース｣
エース｢お、おう｣
突然の親子喧嘩と、そこからの切り替えに驚きを隠せないエース。
俺と父さんの喧嘩は8割方茶番だから気にすんな。あとの2割はガチだ。主に父さんの浮気。
｢俺の能力は物を作る。それだけだよ｣
エース｢…それだけ？｣
｢それだけ｣
エースは拍子抜けしたような顔をした。
まぁ、能力だけ聞いてもそうなるよな。
サッチ｢それだけって言ったってな、エース。
超強いんだぞ。武器とか一瞬で作っちまう｣
｢なんで父さんがドヤってんだよ…｣
自分のことでも無いのに、自慢気な表情で説明する父さん。
しかも少し嬉しそうだ。
サッチ｢俺の息子、すげェだろ？｣
｢…やめろ照れる｣
エース｢カップルかよ｣
…背筋凍ったわ。
甲板に出て、軽く能力を説明することになった。
説明と言っても、エースと戦うだけなんだけど。
…キツくね？
｢…死ぬ可能性大｣
エース｢手は抜くから安心しろって！｣
｢うわぁ、フラグぅ…｣
これってボコボコにされるパターンじゃね？
いや全力でやりますけど。負けないように頑張りますけど！！
いつの間にか野次馬まで集まっていて、声援なんだか野次なんだか分からん声が飛び交っている。
無駄な音は遮断して、目の前の敵＿じゃないや、エースに集中する。
…にしても、何から作れば良いのだろうか。
あちらはこちらの出方を伺っているようで、先に手を出してくることは無さそうだ。
｢…クナイから行くか｣
某忍アニメのクナイを想像して、手元に3本作っておく。
あとは…後々考えればいっか。
こうして、俺とエースの白熱するかしないか分からない、適当な戦いが幕を開けた。…多分。
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
