【名探偵コナン】黒ずくめの組織の下っ端

私の仕事 ページ1

私はとあるの組織の下っ端。

幹部に指示を与えられ、任務の後始末、銃や銃弾の手配、簡単な暗殺、その他諸々…。

重要な仕事は幹部が行うため、そこまで難しい仕事は回ってこない。

嫌な仕事なら散々回ってくるのだが。


その1.幹部とは極力関わらない。

その2.裏切り者(NOC)を見つけても見て見ぬふり。

その3.命令には必ず従う。

その4.組織の人間とは下っ端も含め、
　 深く関わらない。

その5.疑われるような言動は一切しない。


少なくともこれを守っておけば、死にはしないはずだ。

まぁ、幹部の理不尽によっては普通に死ぬけど。


下っ端に休みはない。

拒否権なんてないし、拒否なんてしたら首が飛ぶ。物理的に。

一番困るのは、風呂に入っていようが寝ていようが、仕事が来ることだ。

１日の疲れを癒しているときに仕事を持ってくるのはどうかと思う。


prprpr…prprpr…

…こんな風に。


せっかくゆっくりお風呂入ってたのに…。


｢…はい｣

『俺だ』

オレオレ詐欺かよ。


この声は私の上司の立原さん。

言っちゃ悪いが、私と同じ下っ端である。


『さっきジンから、〇〇会社の社長を暗殺したから後始末を、との命令があった。住所はメールで送っておく』

｢分かりました｣


通話は切られ、代わりにメールが送られてきた。


｢米花町て。ここじゃん｣


私が今居るのも丁度、米花町。

エスパーかよ。


お風呂から上がり、パソコンを立ち上げる。

後始末とは基本的に、カメラ等から組織の存在を消すことと、遺体の後始末だ。

パソコン作業は私が一番苦手な作業である。

殺しが一番楽だ。サクッと終わる。


一通り消し終わり、立原さんに電話を掛けた。


｢終わりましたよ。カメラの映像を送るので、そちらでも確認お願いします｣

『あぁ、分かった』


スマホを閉じて、映像を送る。

時間を確認すれば、既に2時間も過ぎていた。

私の作業スピード遅いの知ってるんだから他の人に頼めばいいのに…。

心の中で悪態をつきながら、出掛ける用意をした。



わざわざ化粧までしてやって来たのは、ジンが暗殺したというホテルだ。

遺体がまだ残っているそうなので、遺体を車に乗せて、専用の裏の業者に渡さなければならない。

ついでに部屋の証拠も消さなければならないので、めんどくさいことこの上ない。

まぁ、ジンのクラスとなれば、証拠なんて残さないだろうが。

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