9歳差 桃×黄 ページ2
小瀧×中間 小瀧side
君はいつも俺を子供扱いしてくる。今だってみんな楽屋にいて楽しく遊んでいるのに、俺が怪我しないか心配そうに見ている。
俺だってもう立派な大人なのに、いつまでも君との年齢差は埋まらない。
淳太「のんちゃん!そんなことしたら危ないやろ!」
小瀧「なんで俺だけなん?!シゲも怒ってや!」
メンバーの重岡とも一緒になって遊んでいたのに、怒られるのは俺だけ。そんなん不平等や。
そんな重岡はそっと後ろを振り返り、濱田の後ろへと隠れた。
淳太「そんなん言うてるから子供やねん!」
小瀧「子供子供って、そんなん言うたら自分やておっさんやん!」
淳太「おっさんってなんやねん!そんなに俺が嫌なら俺と付き合わなければええやんけ」
小瀧「そうやな!もう淳太とは別れる!」
俺は勢いに身を任せて心にもないことを叫んでいた。
淳太は大きな目一杯に涙を浮かべ、走って楽屋を出て行ってしまった。
大事に人を傷つけて、大切にできなくて。心にもないこと言って、本当に俺は子供で嫌になる。
俺は淳太を追いかけられず、俯いて立っていた。
神山「っのんちゃん!!何してるん?!はよ追いかけなきゃ!」
神ちゃんが俺の肩を揺さぶる。メンバーが、心配そうに俺をみている。一部は淳太を泣かせたことを怒っているのか、俺を睨んでいるけど…。
小瀧「…追いかけて、なんて言ったらいいん?」
俺が呟いたあと、右頬に痛みが走った。目の前には泣きそうな照史。俺は照史に頬を叩かれた。痛いのは俺なのに、照史の方が泣きそうで、辛そうだった。
照史「ふざけんなっ!そんなん言うんやったら、俺が淳太君を貰う!」
小瀧「淳太は俺のやっ!!」
俺は睨みながら怒鳴ると、照史は少し呆れ気味に鼻で笑った。
照史「はよ、追いかけにいけや笑」
俺は背中を押され、走り出した。
どこにいるのかはなんとなくわかっていた。淳太はいつも1人で泣きたくなる時、一番上の階の非常階段にいるから。
肺が痛くなりながらも、足が重くなっても早く抱きしめてあげたくて走った。
淳太「…なんやねん、のんちゃんのアホっ」
小瀧「うん、ごめん。ほんまごめん。」
淳太が座っている前に座り、下を向いている淳太の視界に入り込んだ。
淳太「ぅっ、あほぉっ!」
小瀧「ごめん…でもアホは最上級の愛の言葉なんやろ?」
泣きじゃくる淳太に、俺は微笑みながら淳太を包み込んだ。
淳太「うん、愛しとる」
9歳上のはずなのに、無邪気に笑う君は俺より幼く見えた。
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わか(プロフ) - bob_cute_さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!ご期待に添えるかわかりませんが、後日談のエピソードを書かせていただきます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 9a62f9f41f (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 何気に「必要」のようなお話好きなんでまた書いて欲しいです。 (2021年3月4日 9時) (レス) id: 10fe3ed1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わか | 作成日時:2020年12月23日 20時