変な感覚 ページ30
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「いやーね?
ほんとはお姫様抱っことかでも僕はいいんだけど、
気持ち悪いのにそんな揺れる背負い方したら流石に可哀想だから」
僕の優しさだよ♡と言われる。
♡のせいで気持ち悪さ倍増だわやめろ。
『もうこのおんぶ自体可哀想に入るんだけど…』
いい年した大人がおんぶってもう何??
社会的に死ぬ日なの私。
幸い、1、2年は外に出ているし、他の学年も任務で全員居ないから誰かに見られることはない。
「お、もう諦めた?」
『どうにでもなれ…』
抵抗する気がなくなり、五条の肩に頭を落とす。
なんでコイツこんなにいい匂いすんだよ、ムカつく。
と頭の中で考えてると、医務室の前についた。
五条が器用に片手でドアを開ける。
が、
「あれ、硝子いない」
1番重要な硝子がおらず、
机の上にメモ帳が一枚置かれていた。
「"用がある人は学長室まで"
どーする?行く?」
『行かない…』
もうこれ以上動くとほんとに吐く。
高専で吐きましたは笑えん。
「じゃ、ベッド降ろすよ」
『ん』
そっと大切なものを扱うかのようにベッドに降ろされる。
このベッドもつい最近使って、今回は二日酔いで再開とか思わなかっただろう。
「水飲む?」
『さっき飲んだから平気』
じゃあ、まだ良いか。と私の髪の毛を撫でる五条。
いつ取ったのかはわからないけど、目隠しが外れていて青い目と視線が絡む。
頭を撫でられてるのが気持ちよくて目を細めると、ふわっと五条が笑う姿が目に映り、ギュッと心臓が掴まれた感覚に陥る。
ん?
『…なんだこれ』
「どーした?」
『いや、なんでもない』
なんだこの感覚。
今まで感じたことがない。
私が顔を顰めているのが気になるのか心配そうに私を見る。
その距離が思ったよりも近くて。
『〜っ…』
思わず顔を背けてしまった。
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時