おっかないやつ ページ24
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「皆優秀だよ。
特に三年秤、二年乙骨
彼らは僕に並ぶ術師になる」
ぽつりぽつりと話す五条の雰囲気が珍しく弱っていて、コイツの手を見ると、ギュッと拳を作っていた。
「ちょっと君達、もう始まるけど。
そこで見てるつもりか?」
『今行く、…よ…』
ザお葬式ムードの中で硝子が声をかけてきたから、顔をあげると、その硝子の後ろで起き上がる人。
__悠仁。
「おわっ!!
フルチンじゃん!!」
「お、おおお2人とも!!
いいいいいい生き」
『ははっ』
「クックッ
伊地知うるさい」
驚きが隠せない伊地知に対して
思わず笑い声がもれる私と五条。
『はーっ…心配したんだけど』
「お!Aさん…って、なんでそんな傷だらけなの?!」
片足を引き摺りながら、生き返った悠仁に近づくと驚かれる。
いや、驚きたいのこっちな?とかなんとか考えてると。
「悠仁!おかえり!!」
「オッス、ただいま!!」
パチンと音を立ててハイタッチする男2人。
フルチンでやることかって思うけど、なんか微笑ましくて、何も言わなかった。
..
「ほんとに行くつもり?」
『ほんとだって。
何回目?この会話』
「心配してやってんだから素直に受け取れって話」
『お前からの心配とかクソキモいからやめろ』
現在地、高専の駐車場。
五条が私が上層部に顔を出しに行くのが気に入らないらしく、さっきからぶーぶー煩い。
『もういいでしょ、すぐ帰ってくるし。
ほら伊地知出して』
「は、はい」
これ以上いたら埒があかない。
そう思って、運転をしてくれる伊地知に指示を出すと、コンコンと伊地知側のガラスをノックする五条の姿が。
文句を言おうとしたけど、私に対しての用ではなく伊地知に何かあるようで、伊地知の耳にそっと何か耳打ちをした。
「は、ははは、はい…!!
わわ分かりました」
『…アンタ何言ったの』
伊地知恐ろしいぐらい顔色変わったんだけど、と同情の意味を込めてヤツを見るとニコニコして。
「馬鹿にはわからないからいーよ♡」
っていうもんだからぶん殴り案件だよね。
..
「上層部に伝えろ。
Aに手を出したら五条悟を敵に回すって」
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時