久しぶりの感覚 ページ23
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「あまり伊地知イジメるな2人とも。
私達と上の間で苦労してるんだ」
「男の苦労なんて興味ねーっつーの」
『それな』
「こういう時は息ピッタリなんだな」
いつもは馬鹿みたいに仲悪いくせに、と硝子に言われる。
いや、コイツが喧嘩ふっかけてくるせいだから。
私ひゃくぱー悪くないから。
「で、コレが宿儺の器か」
バサッとかかったシートをとる。
改めて見ると心臓が抉られてんのが痛々しい。
「好きに解剖していいよね」
「役立てろよ」
「役立てるよ。
誰に言ってんの」
横で喋ってる2人の隣で、ジッと私は悠仁をみる。
最近まで喋ってたのに、こうやって簡単に死んでしまう恐さ。
自分が死ぬことに関してはもう何とも思わなくなったし、周りの人が死んでも仕方ないって思ってたけど、久しぶりの感覚。
『(悲しい…)』
そっと悠仁の頬に触れるとひんやりとして、
生きていないことを理解できる。
「Aへーき?」
『うん、まぁ』
顔を覗かれるから、少し驚いたけど返事を返しながら、五条の腕から離れ近くの椅子に座ると、何故か五条も私の隣に座る。
『何?』
「疲れたんだよ、別にいいでしょ。
座ったって」
『ムカつくから無理』
「ほんとに怪我してんの?ってぐらい腹立つね」
それはお互い様でしょ、と言い返すと、
Aと同じにされたくないと返ってくるから、怪我をしてない足で蹴っといた。
「僕はさ、性格悪いんだよね」
『突然どうした気色悪い。
知ってるけど』
「知ってます」
「Aと伊地知あとでまじビンタ」
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時