【呪術廻戦】あ、私上層部です。【五条悟】

火 ページ19

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頭がグルグルして、視線が定まらない。


あーもう、ほんとにかっこつかないじゃんか…









「Aさん…！」


『へーき…！恵は気にしないで！』


「ッ、畳み掛けろ！！」









恵が鵺に合図を出した瞬間、
宿儺と距離を詰め、鵺の攻撃が当たる。









そう思った途端、









ﾊﾞﾁ









「言ったろう
広く使おう」


『恵！！！』









宿儺が恵の腰あたりを掴み、遠くへ飛ばす。









「お前もだ女」


『ッ…！！』









恵に視線がうつり、宿儺から一瞬意識を移してしまい、私も一気に飛ばされる。









急いで体勢を立て直さなきゃ2人とも死ぬ…









最悪の事態から免れる方法を考えろ。









空中で恵に攻撃を仕掛ける宿儺に意識を向ける。









火印火雲(かいんかうん)









「チッめんどうだな…」



『〜ッ…！！』









喉が焼けるように熱い。


痛い。



苦しい。









「なんだ、まだ死んでないのかお前は」


『ッ！』









思い切り腹部を蹴られる。


おい、骨折れてんじゃねえかよこれ絶対。
乙女に怪我させるってもうどういう考えなのコイツ。




なんて考える余裕ない。









重力に逆らうことなく、地上に落下する私の体。



ギリギリのところで受け身をとったため生きてることには生きてる。









「Aさん…！血が…」


『ん、私は平気。
恵は？』


「俺は平気ですけど、口から血が…！」









恵の目から動揺してることがわかる。
そりゃそうだな、空から降ってきたと思ったら口から血吐いてんだもんな。




私はラピュタかて。









「オマエらはつまらん事に命を賭けたな
この小僧にそれ程の価値がないという、ッ」









火球(かきゅう)









『おいそれ以上喋ったら殺すぞクソ野郎』


「はっ、己自身の方が先に死にそうだというのに俺を殺すと？？笑わせるな」


『笑わせたつもりねーから、自意識過剰なんじゃないですかー？ッ…！！』


「Aさん…！！」









腹部の次は顔面に思い切り蹴りが入る。

次は歯が折れました。痛いです助けて。まじで。








倒れ込んだ私に足を退ける事なく、顔を押してくる。









「俺を煽るとはいい度胸を持ってるな小娘」


『ははっ、褒めてんじゃねえぞ呪いの分際で』







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