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ケーキも食べ終わり、Aの誕生日も終わりに近づいてきた。
太「A、君の誕生日の由来を教えてあげようか」
「ゆらい?」
11月19日。
Aの誕生日なのだが、正確には違う。
11月に生まれたのは確かなのだが何日に生まれたのかはAもよく判っていない。
太「Aが生まれた時、残念ながら私は傍に居なかった」
「うん」
太「あ、11月に生まれたのは確かだよ?でも、何日かは誰にも判ってなかった」
ベ「ワフっ」
太「じゃあ何故19日になったか。これは単純なんだけどね、私の誕生日と日付を同じにしようってなったのだよ」
太宰の誕生日は6月19日。
当時の太宰はじゃあ私と同じ日付で良いじゃないかという単純な考えでAの誕生日を19日にしたのだ。
「へぇ…」
太「思ってたよりしょうもないとか思った?」
「うん」
太「ははっ正直だなぁ」
自分の誕生日の由来を聞いて、余りにも単純な由来だったが嫌な気はしなかった。
「でもいいよ!」
太「え?」
「だって、月はちがうけど日はいっしょ!うれしい」
太「……そうかい。其れは嬉しいなぁ」
太宰はAの言葉に微笑みながら嬉しさを表現した。
「……おださくがいればよかったなぁ」
1歳の誕生日から居たはずの織田作は居ない。安吾もだ。
太「そうだねぇ…きっと織田作も祝ってくれてる」
「うん」
太「A」
「んー?」
太宰に改めてAを呼ばれて顔を合わせると優しい顔をしていた。
太「4歳の誕生日おめでとう」
「…うん!」
その日は夜遅くまで聞こえる太宰とAの声に、施設の監視は思わず部屋の前で立ち止まったとか。
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ただのバカです - 早く夢主君が大人になったところみたい···。続き楽しみに待ってます。 (2023年1月10日 22時) (レス) id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 安心して下さい。待ちます!楽しみしています。 (2021年10月4日 23時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 探偵社編に行くの楽しみに待ってます! (2021年9月26日 1時) (レス) @page12 id: 4bc5339911 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 文スト大好きさん» ありがとうございます! (2021年9月15日 10時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
文スト大好き - はい!楽しみに待っていますね! (2021年9月14日 21時) (レス) id: eae667bbac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年6月21日 16時