三輪の花 2 ページ37
Asied
姐さんは人虎に刀を突きつける
「小僧無き探偵社はさぞかし居づらかろう？」
『そなたのせいで殺されたとあらば、尚更...』
私は微笑んだ
「わかった!!」
鏡花が言う
「戻ります...だから...」
「すべてはそなたの為じゃ、鏡花」
『いずれわかる時が来る』
姐さんは手を差し出す
鏡花はその手をとった
「愛いのう」
ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ...
『...！』
ｶﾝｯ
鏡花が姐さんに向かって刀を刺すところだった
私が、短刀で防いだが
『ﾌﾌﾌﾌｯ』
私が鏡花を飛ばす
鏡花は着地し、こちらに構える
『流石鏡花じゃ。まるで殺気を感じ難だ』
「明るい世界を見た。」
姐さんの所から盗ったのであろう。
鏡花の手には、携帯が握られていた
「知らなかった頃には、もう戻れない」
ｶﾁｬｯ
「それを使うな鏡花。使えばそなたは...」
夜叉となる...
「夜叉白雪！私の敵を倒して!!」
そうはさせない!!
そう思ったが、鏡花対姐さん、金色夜叉対夜叉白雪...
私の相手は敦君か
これは、人虎としてじゃない。敦として、決着をつけたい
『敦君、立てるかい？』
「...っ！お前...太宰さんに...」
『今のは兄さんに似てしまったか...』
最悪だ
「お前は、太宰さんの妹なんだろ...」
『あぁ。最初に会ったときに、兄さんが言っていただろう？』
「あぁ、聞いていた。じゃあなんで、一緒にこっちに来なかった」
探る気か...まぁいい。教えてあげるか
『何で一緒に行かなかったか...それはねぇ、私が闇の花だから。』
「でも太宰さんは来れたじゃないか!」
『...育った環境が違うんだ』
「えっ...」
『教えてあげるよ敦君。私はねぇ、兄とは生き別れの兄妹なんだ...だから、兄さんとは育った環境が違う。』
「...」
彼は黙ったまま聞いている
『私が育ったのは、貧民街だ。龍之介と一緒に育った。』
「...！芥川と!?」
『あぁ。龍之介と銀、他にも何人かの子どもと暮らしていた。その日暮らしだったさ。何時死んでも可笑しくなかった。』
私は力なく微笑んだ
『ある日、仲間がマフィアの者によって殺された。仲間達の中で、こんな掟を作っていた。「仲間が傷つけられれば、他の全員で仇を討つ」その掟を守るべく、私達は復讐に行ったが、そこにいたのは兄さんだったんだ。そこでマフィアに勧誘され、マフィアに入った。』
「それだけなら別に...」
『それだけならね...』
そう、それならよかった
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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします！ (2018年5月20日 23時) (
レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは！ とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます！ (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤峰和華 | 作成日時：2018年4月5日 1時
