闇の花_光の花 ページ33
Asied
「息災じゃったか?」
恐怖に震える鏡花
何故そんなに怖がるの?
「私らがどれほどそなたを案じ、胸を痛めたか。このような_獣畜生共の下にそなたを残すことになって」
姐さんが人虎を踏む
「グハッ!」
「じゃが私らが助けに来た。もう心配は要らぬぞ。」
「何故...貴方が......電話を」
『簡単なことじゃ。此奴の云う業者を縛って吐かせただけのこと。』
「もう何も、思い煩う事は無い。私らが守ってやろうぞ。」
「彼女はもう、マフィアには戻らない!彼女の力は、探偵社で振るわれるものだ!」
ビクッ
姐さんは涙を流していた
『姐さん!!』
『鏡花、お前にはわからんのか!姐さんのお前に対する愛が!私はお前と同じ年の頃、そんな愛とはかけ離れたどん底に、芥川と共に居たのだぞ!愛があるのが当たり前ではない。わからぬのか!!恵まれた環境から、態々抜け出し、苦しい場所に飛び込むのか!?』
「A......」
姐さんが私の肩に手を置く
「やはり...鴎外殿の許可など待たず、迎えに来るべきであった。このような、欺瞞と偽善の巣に、そなたを一秒でも置いてはおけん」
姐さんが鏡花を抱く
「可哀想な鏡花や。甘言に唆され、そこが光の世界と勘違いしたのであろう。じゃが、奴等はいずれ云うぞ、夜叉白雪を使えと...それは嫌であろ?」
鏡花から身をはなし、凄い殺気で人虎を睨む
鏡花は、私が抱きしめる
鏡花は震えていた
「じゃが案ずるでない。異能目当ての屑共、私が微塵に切り裂いてくれる」
「マフィアがそれを云うな!」
マフィアだからって悪いわけじゃないのに...
探偵社から見れば、やってることは悪いかもしれない...でも、此処が私を受け入れてくれる場所であり、私の正義だ。大切なものを守る為なら、私は喜んで身を投げる。
姐さんだって、私だって、一度光に焼かれた身
鏡花に同じ思いをしてほしくないだけだ
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時