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相思相愛 ページ31

Asied


『龍之介、先刻からどうしたの?』


「...僕ばかりが抱き締めているから、Aも抱き締めろ」


少々、顔を赤く染めながら言う龍之介はなんか可愛かった


スッと私が手をまわすと、それで良いっと満足そうにする


素直だなぁ


して欲しいことをストレートに言ってくれるから、何でもしてしまいたくなる


此のまま時が止まれば良い


幸せな時間が終わらなければ良い


そんなことを思っていた


「A、此方を向け。」


『ん?....っ!!』


接吻された!?


龍之介の方を見ると、口元に手の甲を当て、顔を背けている


耳が赤い


私はきっと、顔が真っ赤になっているのだろう


自分でもその熱を感じていた


『龍之介....?』


目を合わせようとすると


「み、見るな!今は....」


自分で接吻しておいて、超照れてる龍之介を見ていたら、自分はちゃんと愛されているんだなとつくづく感じた


『大好きだよ、龍之介』


「僕は愛しているぞ?」


お前は違うのか、とでも言いたげな顔


『私も愛してるよ』









「そういえば....」


暫くして、夕食を食べていたとき


『どうしたの?』


「Aは今、何処に住んでいるんだ?」


あれ、知らなかったっけ


『拠点で、適当に....仮眠室で寝たりしてる』


龍之介は目を見開く


「そんな生活では駄目だ。体に障る。此処に住め。」


『えっ?』


龍之介の考えはいつも予想の斜め上を行くな...


「体を壊されたら困るんだ。」


『いいの?私がいても。』


「部屋の関係で、僕と一緒でよければ...」


純粋なんだろう。それなりにヤバイこといってるような気がするんだが...


『銀の部屋じゃなくて?』


「銀の部屋は、小さいんだ。夜遅く迄仕事がある銀が、一人寝るためだけの部屋だから」


なるほど


「僕と同じでは嫌か?」


そんな悲しそうな顔で見ないで、良心が痛むよ


『嫌じゃないよ』


というか、それ以上の問題な気がするんだけど...



うん、もういい。私のなかで何かが変わったぞ


龍之介は純粋なんだ!もういちいち驚かないし、突っ込まないわ!!




『龍之介、ご飯食べたし、お風呂入ろう。先、入っていいよ。』



「僕は入らぬ。Aが入りたければ、入れ。」


あっ忘れてた


龍之介はお風呂嫌いなんだ...


『龍之介も入ろう。たまには入らないと駄目だよ〜』


「今日は嫌だ。」


『駄目、今日。』


このあと、龍之介をお風呂に入れるのに奮闘したのは、言うまでもない

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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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