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再戦 虎と羅生門_夜叉と匣 5 ページ23

Asied


月下美人の説明をしながら、ペンダントをかんざしに変え、髪をまとめる


「違う!私は闇の花じゃない!!」


『そう思うのかぇ?でも、事実は変えられん。いずれ分かる時が来る。でも、それじゃ遅いのじゃ。そうなってからでは、傷ついてしまっている。お前を守りたいんじゃよ、鏡花。』


「...」


『戻ってくるなら、傷つけはせん。戻ってこぬなら...』


_殺すまで


「...っ!」


鏡花は固まり、震えている


「お、怒られないの...?」


『簡単なことじゃ。姐さんには、「鏡花は光の世界に耐えられず、身を投げてしまった。止めたが、無駄だった。」と言えば良い。』


「なんで...平然とそんなことを.......」


『それは私が、マフィアだからじゃ。鏡花も指示なら、人を平然と殺すであろう。それと同じじゃ。』


「違う!!」


鏡花が襲いかかってくる


『遅い!!』


ひらりと身を翻しかわす


『戦う意志が有るようじゃな。』


短刀を構え、鏡花に向き合う


『いつでも来い』


パンドラの匣は、夜叉白雪を使ってきたら使おう


カンッ


刀同士がぶつかる私からは仕掛けない。


かわしもしない


鏡花の攻撃を、一撃一撃受け止める


カンッ カンッ カンッ


しばらく、二人の間では刀の音のみが響く


『異能力も使用して良いのだぞ。』


「...っ!!」


今だ!


サッ


鏡花が飛び退く


勿論寸止めだ


「夜叉白雪!!」


使うのか


案外簡単に使うな


『パンドラの匣!』


夜叉白雪の相手は白獣に任せ、私は鏡花と戦う


鏡花の相手をしながら、芥川の方を見る


芥川が殴られそうだった


『っ!!』


ガンっと床を蹴り、夜叉並みの速度で芥川の前に出る


『ガハッ』


敦の打撃が腹に入る


芥川が先に着地し、私は受け止められる


「愚者め!何をやっている!!僕などを庇って自分が怪我を負うなど...!」


心配してくれているのか?


『カハッカハッ...大丈夫、これぐらい...芥川に怪我なんてさせないよ...』


「...っ!!.......おい、人虎。貴様は絶対に殺す!」


『鏡花、来い!!』


私は鏡花とも戦いながら、芥川が重症を負わないように、庇おうとしている


まぁ、間に合わないこともあるがな...

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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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