検索窓
今日:7 hit、昨日:23 hit、合計:55,008 hit

☆過去編1 ページ18

.




当時私は14歳だった。
親もいない。家もない。食べ物ない。
何もかも無かった。


残っていたものというのならば、この忌まわしい能力だけ。
この能力さえなければ、あの能力さえなければ…

何度考えた事か、



死んでしまおうか、死んで楽になってしまえばいいのではないか
もう疲れた、誰か私を助けて
誰か…私の傍に
一人は寂しい



こんな事を毎日考えていたある日


一人の男性が私をポートマフィアに誘ってくれた。

その男性は私に家を用意してくれた。
他にも、食べ物を用意してくれた。

そして、家族の代わりに友達を用意してくれた。



こんなに嬉しいことは生まれて初めてだった。



私は男性が用意してくれた友達と仲良くなった。

歳を聞いたら、私と同い年ですぐに仲良くなって色々な話を聞いたら、私と同じで親を無くし、家を無くし、食べ物も無かった。



私と同じ境遇の子がいるなんて
なんて、嬉しいんだろう。
この子達となら私は…



その後、私達は男性にこの忌まわしい能力の使い方を教えて貰った。


少しは使えるようにはなったがまだ使い物にはならない。

とある日、私を拾ってくれたその男性はこう言った



「明日、太宰君と君のお友達と一緒にとある場所に行って欲しいんだけど、いいかい?」



『はい、森先生…』

☆過去編2→←☆14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豹犂 | 作成日時:2018年9月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。