Act.56 ページ7
ク「お前らはどこに目ん玉つけてんの」
やれやれと首を振りながら女性に近寄ると
ク「“その子”貸してごらん」
「！；」
訝しむ顔をする女性だったが
ク「心配せんでも取って食いやしないさ」
そうクザンが言うと女性が抱えていたものを彼に差し出した
クザンがそれを受け取って振り向くと
「「!!!」」
兵たちが唖然とした顔を浮かべた
クザンの腕には顔を赤くしてゼーハーと息苦しそうに呼吸を繰り返す小さな少女が居た
クザンが歩み出せば騒いでいた兵が道を空け敬礼をした
何も言わず進むクザンの後を女性も静かに着いていった
「！」
病院内に入ると廊下に複数の海兵達が居た列をつくっていた
「(どうなってんの？；)」
街の女性に化けたボンが異様な光景に驚いてキョロキョロしていると
ク「お母さーん、こっちですよ」
ボ「！」
クザンに呼ばれ小走りで彼の後を追った
ボ「ぁ、あの、皆さんどうなさったんですか？」
ク「なぁーに、次の航海前のちょっとした健康診断ですよ
何せ自分達はこの島専属の海軍ではないもんでね」
ボ「そうだったんですね；(厄介な時に上陸しちゃったもんだわ)」
そう話をしながら歩みを進めるとクザンは奥の扉の前でノックをせずに戸を開けた
ク「せんせーい」
「「「！」」」
診察を受けていた兵が直ぐに立ち上がって敬礼をした
ク「先生、ソイツは後回しにしてこっちを先に診てくんな」
クザンはAを抱えたまま先程まで海兵が座っていた椅子に腰掛けた、海兵は一例をすると部屋を出ていき室内にはボン達と医師、ナース一名となった
ナ「フード取るよ、ごめんねー」
〈パサッ〉
ク「！」
ナースがAに声をかけながらテキパキと体温を測っていた
その間にボンはそわそわと見守りつつ、クザンは“あるもの”をじっと見ていた少し顔が強ばった様なクザンに気づいてか医師が
医「まさか大将のお子さんがこの島に居るとはねー」
と言いながらAの服の隙間から聴診器をあてた
ク「！、よして下さいな先生、いくらの俺でもこんなベッピンさんの嫁さんと娘が居たらこの島に永住してますぁ」
医「フォフォｗそれはそうですなｗ」
愉快そうに笑う医師とクザンだったが
ボ「ゃ、やですわ先生、オホホ；(正体バレたら殺されそうだわ；)」
とボンは冷や汗垂らしながら思っていた
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杏樹(プロフ) - とても面白くて一気に読んじゃいました！作者様のペースで大丈夫ですので頑張ってください！気長に更新されるのを待っています。 (2023年4月3日 13時) (
レス) @page8 id: e074b33c70 (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - とても面白いです！気長に更新待ってます！！ (2023年3月29日 3時) (レス) @page8 id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵な小説ありがとうございます！ (2022年8月29日 23時) (レス) @page8 id: e567357723 (このIDを非表示/違反報告)
NoA(プロフ) - リリアさん» 貴女は女神ですか？ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟサクサク更新できなくて心苦しく感じる事も多いのでそう言って頂けるだけで救われます(´；ω；｀)ゆっくりですが着実に更新しつつ近々このシリーズのイラストなどもUPしたいと思ってます〆(._.)気持ちを込めて頑張ります！ (2020年10月3日 0時) (レス) id: 2133b2cea6 (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - ゆっくり、自分のペースで頑張ってください。作品よりも作者のあなたのお体の方が大事です。気長に待っています。たまにこういった作者の小話などを投稿してもらえると元気なんだな、と安心できます。とにかく、無理せず頑張ってください。 (2020年9月29日 18時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NoA | 作成日時：2020年3月18日 21時
