興味がない彼女。２ (ページ46)

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JH ページ46

「っえ、俺...」

どういうことだ、俺、死んだんじゃ...？

自分の身体を確認しようと、自分で触ったり見たりしてみる

「...あぁ、幽霊なんだ。俺」

取り乱すことはなく自然に納得した

透けてる身体。しかも軽い。俺の周りには、俺の身体と1人の女。

『はぁっ...はぁ...ホソク...っ？っあ、え？』

なんで、Aは俺を...？

部屋で普通に過ごしていたら、急にインターホンが鳴り、出ると友人のA。すごい形相でこちらにずかずか入り、キッチンにあった包丁で俺を...

『っあ、ごめんっ...ごめんね...うっあぁ...』

手に持っていた包丁をがちゃん、と床に落とし、泣き崩れる。

何があったんだ。俺に恨みとかあったんじゃないのか？

なんで謝ってるんだろう

「A...なんで泣いてるの。」

あ、聞こえないんだっけ。

未だに泣き続けているA。

するとおもむろにポケットから白い粉が入った袋を取り出す

それを一気に口の中に入れ、水で飲み干す

『っはぁ...ふぅ...』

すると急に落ち着くA

あぁ、なるほどね。

俺には恨みなかったんだ...

「ダメだよ、捕まっちゃうよ、こんなこと...」

『っ、なんで私、よりにもよって...っホソクっ、ぁ、うぅ、っああ、好き...だっ、たよ、ほそ、っあ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ』

嗚咽を吐きながら途切れ途切れの言葉で話していたが、きちんと聞き取れた

なんで早く言ってくれなかったんだ

「っ...ばか、Aほんとばか...俺もっ好き、っ...だった...」

耐えきれずに泣く。

部屋には赤く染まった俺の身体と、泣いている俺と狂ったA。

初恋が実ったときには俺はもうここにはいませんでした