彼らとの毎日５日目 【短編集】【Fischer's】

☆無理するなよ 1【Dama】 ページ21

朝起きて、体の少しのだるさを感じる。

外の空気よりも、自分の方がじわりと熱い感じもする。

だけど、まぁこれぐらいなら今日は乗り切れるだろうと踏んで、支度を始めた。


ちょうど、もうすぐ出ようかなって時に、

寝室からダーマが出てくる。


眠気眼を擦っているから、なんか可愛い。


｢ダーマ、おはよ。｣


と微笑んでから、


｢今日、夜からだっけ？お疲れ様。｣


そう続けて、


じゃ、私は行ってくるから。


と、玄関に向かおうとした。


その時に。


｢待て。｣


と、ダーマが私の手首を捕まえて、

ごめん、急いでるの。って言おうと、振り返る。


そしたら、折角巻いた前髪をぴらっと捲られて、


彼は、ぴたりとおでこに手を当てると、


｢あーほら、やっぱ熱ある。｣


と言ってから、

そそくさと寝室に入って、私のパジャマを持ってきた。


私は慌てて、


｢ちょ。大丈夫だよ。これぐらいの熱なら。｣


言うけれど、


｢いーや、昼から上がってくるパターンだと思う。｣


いいから、寝てろ。って言って、

パジャマを私に押し付ける。


こうなったダーマは、

言うこと聞いてくれないから。


と、しぶしぶ仕事を休むことに決めた。

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