彼らとの毎日５日目 【短編集】【Fischer's】

☆可愛い後輩 よん【Motoki】 ページ17

どうすればいい？


なにか言おうするけれど、

ダメだ、頭に何も浮かんでこない。


ただ、彼の顔を見つめていることしか、出来ない。


そうしていると、

彼の顔が、一気に近付いてきて、

思わず、目を瞑る。



暗闇の中で、唇に暖かい感覚。



それは、好きだよ。と伝えてから、

名残惜しそうに離れた。



それから見えた、彼の表情は、

不敵というのが相応しい笑顔。


｢前言、訂正します。｣


彼は、


｢俺の気持ちに、気付かせます。強引にでも。｣


そう言って、


覚悟、しといてくださいね。


と、耳元で囁いてから、


｢それじゃあ、また後で。｣


いつもみたいに、ふわふわと笑いながら手を振って。



私は、



高鳴る鼓動をどうにも出来ないまま。


唇に残る、好き。をどうしたらいいのかわからないまま。



その背中に、手を振っていた。



ただ、分かるのは。

私の心は、たった今、


彼の事を、好きだと気付きかけたということ。



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いかがだったでしょうか。
楽しんでいただけたら、幸いです。

短編が、すごい、湧き出てくる。

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