【文スト】その少女、実は______

好意 ページ9

国木田said

俺は立ち上がり、自分の机に行く

どう見ても未成年に見えるポートマフィアの番犬と呼ばれる森A……

森って事は、森鴎外の御息女か

「あのう……また太宰さん関連ですか？」

敦がそう言って俺の元に来る

「まあ……そうだが如何した」

「あの女の子、太宰さんがニヤニヤしながら携帯で写真を見てましたよ？多分もう少し背が低い頃でしたけど」

そう言われて俺は思わず机を叩く

「……あの唐変木の木乃伊め！」

「言っておきますけど、違いますよ」

聞こえていたのか、Aは此方に来ていた

「太宰様は私の上司でしたから」

「上司が部下の写真を撮るか！？」

「今でもよく(お父様や姐さん達に)撮られますけど？」

「……そう、か」

納得出来ん

「えっと、A……さん？は何歳なんですか？」

「昨日で十八です」

「同い年ですね」

何故仲良く出来ているのか判らないが敦とAは楽しげに話している

「……国木田」

乱歩さんにそう呼ばれて其方に行くと

「多分国木田が思ってることはないから大丈夫。でも……太宰は判らないかなぁ」

「判らない、とは？」

「そんな事も判らないのか？彼女への好意だよ。でも、妹として、か、大人としてかが判らない」

そう言った瞬間

「たっだいま〜」

そう言って包帯無駄遣い男が帰ってきた

……好意だと！？彼奴が！？歳下に！？

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