【文スト】その少女、実は______

幹部 ページ4

新人構成員said

今日はある構成員の誕生日祝いらしい

一介の構成員が……か

「会場は……何処だ？此処は広過ぎる」

そう言ってると背の低いがとても美しい少女が俺の横に立ち止まった

「５階」

どう見ても未成年だった

俺より年下

「ありがとう」

エレベーターのボタンを押す

「……今日は構成員の誕生日会らしいな」

「幹部のお祝いも兼ねてですよ。幹部になったので」

「ふーん、ただの構成員が、か……俺もそうなれたらいいんだけどな」

そう言えば少女は黙った後俺を見る

「無理ですね」

そう言った

「な、少しは御世辞でも言えばいいじゃないか」

そう言うと冷めた目で俺を見る

その目が何故か怖く感じてしまった

「……もう着きますよ」

そう言ったと同時にエレベーターの扉が開き

「Aか」

「中原様」

あの、重力使いの中原中也だ

俺は頭を下げるが隣のAと呼ばれた少女は頭を下げない

「おい、目上には頭下げとけよ」

そう言えばAは俺を少し見てから頭を下げる

「何してんだよ、手前も幹部だろ」

「え……」

俺は思わず頭を上げる

幹部……？

「今日から手前も幹部だろが」

そう言って中原幹部がAの手を引く

俺はその場で立ち尽くした

Aをエスコートする中原幹部が俺を睨む

「……俺、馘首かな……」

そう呟いてから後ろを歩いた

にしても、あの歳で幹部って……

どれ程の実力なのかと考えながら会場へ向かった

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