文豪達との青春 【学スト】

友達だから ページ23

※猫の名前を設定しない場合“茜”となります。設定したい場合は設定してくださいね〜





「おはよう」

通学中に声をかけられて振り向くと

「おはよう、谷崎くん」

「呼び捨てでいいよ？下の名前でも良いし……昨日はありがとう。綾辻先輩と先生達を説得してくれたッて聞いたよ」

「私、何も出来てないよ……殆ど綾辻先輩が」

「それは違うぞ」

タイミングを計ったかのように綾辻先輩が現れた

「俺はお前が頼んで来なかったら何もしてなかった。だが……良い交渉だった」

「あ……」

思い出して思わず顔が赤くなった気がする

「え、何を約束してンですか……」

「図書委員でハロウィンウィークをする時にメイドのコスプレをしてもらう」

「う……」

それが大前提の契約だった

「ま、楽しみにしておけ」

「な」

そう言って綾辻先輩は笑いながら先に行く

「……ごめン、僕のせいで……」

「そんな事ないよ……私達は友達ですよ。それに大丈夫、どうせ似合いませんので皆さん見に来ませんしね」

そう言えば谷崎くんはきょとんとしてから

「いや、え、も、もう少しAちゃんは自信持った方がいいよ？だってきっと似合うよ」

と必死にフォローしてくれる

「無理しないでください、さ、行きましょう？」

「あー……うン」

そう言って二人で話しながら学校へ向かう

「そう言えば、私、白い猫を飼いました。あの中の一匹の」

「ああ、茜ちゃん？」

「茜……って言うんですね」

「あ、僕達が勝手につけただけだから」

そう言われて少し笑う

「彼女によく合う名前ですね」

そう言って谷崎くんを見ると

「うン、僕達が見つけた時彼女、死にかけだったンだ」

「確かに……痩せてました」

「だから、君に拾ってもらえてよかった」

そう言って谷崎くんが笑う

「大事に育てますね」

そう言った時には、学校に着いていた

時間は早い→←取り消し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す