はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://子供と子供 ページ31

何処か鈴を転がした様な音


緩い風が自身の髪を浮き上げる




「あー！Aお姉さんだ」

「この間振りですね」

「ねーちゃん無事だったのかよ！」


効果音がつきそうな勢いで駆け寄ってくるガキ三人

きっと学校帰りなのだろう




『...ああ。お前らが呼んでくれた警察のおかげでな』


あのパーティー会場で追い掛けてきた男を怪しいと踏んだ子供達は警察に知らせてくれたそうな



そして三人のガキらを一歩下がった所から見つめるロリ


やれやれと肩を竦めながらもその表情は緩んでいた



「僕達の会場にもちょっと事件があって警察が来てたんです！だからすぐに駆け付ける事が可能だったんですよ」


ふふんっ、と自慢気に鼻を鳴らす奴らに目を逸らし、居心地悪そうに視線を彷徨かせた



『その事、なんだけど。...えーっと』

「どうしたんだよ急に」



純粋な目で早く言えと急かすガキらに声を詰まらせる



『〜っ...、だから、あ、ありがとう』



馬鹿みたいに顔が火照るのを自分でも分かる。誰か消火器持ってこい




「おねーさん照れてるー！」

「顔真っ赤です！」

「風邪引いたみたいだぜ！！」

『囃し立てんなクソガキ共！！！』




ガキ三人vs年甲斐もないばばぁで騒ぐのを傍観決め込んでいたロリが遂に吹き出した



『なぁーに笑ってんだロリ』

「別にいいじゃない」


尚止まらない笑みのロリに口を開いた


『お前もありがとうな』

「あら、私は何もしてないわよ」



涼しい顔して何事も無い様にほざいてるが知ってるんだからな




「じゃあ今度うな重奢ってくれよ！！」

『バカタレ♡何便乗してんだ』



世の中そんなに甘くねぇぞ。ギブアンドテイクは当たり前じゃねぇぞ



『まぁ、でも...いつかな。いつか』

「本当か！！？ねーちゃん約束だからな！！」


はいはいとあしらってはよ帰れと促す

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