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別に敢えて無視を決め込むのではない
ちゃんと質疑に応答している。誰も聞き取れない心の中でな
「...あの〜、えっと」
『......』
「_ああ!もしかして緊張してる?だよね!!いきなり囲まれてひっきりなしに質問されてもって感じだよね」
勝手に自己解釈し、納得し始めた男らにツッコむのも面倒で無心に料理を貪る
「こういう場ってガツガツしてる人が大半だけど、君みたいに謙虚なのもいいね」
「俺はこっちの方が断然タイプ」
「おま、抜け駆けかよ」
そ ろ そ ろ 何 処 か 行 け
コース料理だぞ?冷めたらどうすんだ。出会いより目の前の旨いモン楽しめ
コイツら人生損だなぁ、いや私が言えた事でもねぇけどな
「え〜っと、高田Aさん?良い名前だね」
『...名乗りましたっけ』
「え?や、ほらネームプレートに書いてあるから」
面白いね、天然?なんて奴等は笑うが何も面白くない。確かにネームプレートの存在は忘れていたが
「__別な場所にさ、美味しい料理があるんだ。俺達と来ない?」
『え、』
するりと難なく腰に回された手
その瞬間、手にしていた皿を滑らせてしまい床に落としてしまった
『すみませ__』
四方に散った破片を拾い集めると、その内の誰かが手を取ってきた
「そんな事したら怪我しちゃうよ。ここはスタッフに任せて...ああ、ほら。血が出ちゃってる」
微笑を浮かべる男性に気持ち悪いと思いつつも顔に出さない私、えらい。よく堪えた
だが私の手を握ったままの男性がまじまじと指先を見始めた
「高田さんって珍しい指紋してるね」
サッと血の気が引く背中
思わず手を引き抜いた
「言われた事ない?」
『ないです』
__やめて。これ以上は追求しないで
だがそんな願いも虚しく誰かがポツリと呟いた
「何処かで見た珍しい指紋だと思ったら。確か20年前の殺人夫妻の指紋も変文体って言ってメディアに流れてたよな」
思い出してんじゃねぇよバーター野郎。胸くそ悪い
「俺もまだ幼かったけどショッキング過ぎて今だに覚えてるわあの事件」
「あの夫妻は人間じゃねぇだろ」
「__ああ、そいつらと高田さんは関係ないから。気を悪くさせたらごめんね」
顔の前で手を合わせてにっこり笑う男共が歪んで見える
『...いえ』
社交辞令に微笑み返す事も出来ない
__あんたらの言う、その夫婦は
私の両親だ
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紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど() (2月13日 5時) (レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか??コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます!! (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年5月12日 23時