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ふと意識が浮上する。
チクタクと聞こえてくる時計の針の音。
薄暗い部屋には私しかいない。
「・・・・冷たい。」
寝ると決まって泣いてしまう。
それは昔からずっと。
いつか私の涙は枯れると思う。
それでもずっと昔からなくならない。
今日も一日が始まってしまう。
.
.
.
私は韓国人の父と日本人の母がいるハーフである。
だから小さい頃は韓国に住んでいた。
でも私がハーフであることを良く思わない人がいて、
小学校でも嫌でもいじめられた。
そんな時決まって助けてくれるのは彼だった。
私のヒーローだった。
家が隣同士で同い年。
仲良くなるのは自然のことだった。
彼は責任感が強かったから。
両親に私のことをお願いされてたのかもしれない。
友達も多いのに、毎日いっしょに帰ってくれた。
同級生に冷やかされても、
あいつらガキだなって笑うような人だった。
でも、別れは急に来た。
中学生のとき。
父の仕事の関係で日本に行くことになった。
それを聞かされた時、頭を殴られたようだった。
私の毎日は彼がいないと成り立たなかったから。
どうしても行きたくないと言ったけど、
わがままなんて通る訳なかった。
彼になにも言えないままに最後の日がきた。
その日も彼は一緒に帰ってくれた。
今日の授業のことを話してくれてるけど、
ぜんぜん耳に入って来なかった。
「A、どうした？」
「・・・・なんもないよ。」
「じゃあ、なんで泣きそうなんだよ。」
「泣かないもん。」
「嘘つき。泣き虫のくせに。」
このままバイバイでいいの？
自分に聞いても返事はなかった。
「じゃあ、また明日な。」
そういって私を家の玄関まで送り届けて
去って行く背中を見つめる。
大好きなのに。
なんで素直に言えないの？
いつもありがとうって言わなきゃ。
「＿＿＿＿＿＿。」
「ん？なんだよ。」
「・・ありがとう。」
「なんだよ。変な奴。
いつもと変わんないじゃんか。」
クシャって笑うと見える
彼の特徴。
結局なにも言えなかった。
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VV(プロフ) - 華雪さん» 華雪さんコメントありがとうございます。悠太くんはまだまだ出番がある予定なので楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2017年9月26日 21時) (
レス) id: 3587de7370 (このIDを非表示/違反報告)
華雪(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます！ユータが出てきたの嬉しかったです(o^^o)これからギョンスとどうなるか、楽しみに更新を待ってます！ (2017年9月26日 16時) (レス) id: 42782c3b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年9月20日 0時
