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声にならないままに唇が動いた。
初めて目が合ったとき、
彼女、Aは少し驚いた顔をして
何かを呟いた。
聞える距離じゃないし、
声に出してなかったんじゃないかと思う。
俺を見つめていたくせに。
誰か違うやつの名前。
たぶん、そう。
真っ赤なリップを付けてた唇が
誰かの名前に動いてた。
気にしなければいいのに。
気になってしょうがなかった。
何故なら彼女は、Aは
メンバーたちも話題にするほど有名で。
俺も気になっていた相手だから。
今もリビングに集まってテレビを見てる。
俺はテレビの前で騒いでる
スングァンたちをソファーから見てる。
でもちゃんとテレビ見える位置を確保できた。
皆が見ているのはAのステージ。
ダンスも歌唱力もすごくて話題だ。
ウジもホシも注目してる。
どことなくジョンハニヒョンに似てる彼女。
それにハニヒョンも上機嫌だった。
なんかcaratに姉妹みたいって言われたらしい。
MG「あ〜Aだ！」
DN「ホントだ！」
弟たちがどんどん集まってくる。
13人もいるからわちゃわちゃする。
まぁヒョンラインは離れたところにいる。
あとウジは作業室に行ってしまった。
でもテレビの前に５人いるから…。
見えなくなったじゃないか。
JU【見えなくなったし、なんなの。】
T8【怒ってるの？】
たまたま中国語呟いたのと聞かれてて
驚きながらミンハオを見る。
T8【ジュン哥？どうしたの？】
JU【なんでもないよ。】
T8【嘘だ〜。テレビ見えなくなって嫌だったんでしょ？】
JU【…まぁ、そうだけど。】
T8【Aって年下なのに凄いよね。
俺たちも負けてられないよね〜。】
JU【うん。そうだね。】
seventeenと同期になるA。
一回だけテレビ局ですれ違った。
その時のあの表情が…。
気になるのはなんでだろう。
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作者名：V.V． | 作成日時：2016年12月30日 17時
