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｢A、早く風呂入れ｣
すかさず獄寺がAを説得しにかかる｡また寝られてしまっては困る｡
｢やだ｣
Aはゆっくりと首を左右に振った｡普段聞き分けの良い彼女からしたらかなり珍しい｡
はあ、と獄寺はため息をついた｡眠くなるとわがままさんになることはすでに知っていたが、ここまでとは｡
確かに獄寺の担当週も彼女が睡魔に負けて浴室までたどり着けないことはしばしばあった｡だが週の半ばまでは、一度言えばなんとか風呂には入ってくれたのだ｡
日に日に睡魔に負けやすくなっている気しかしない｡この短期間でぐんぐん力を伸ばしているのだろう｡それに伴って修行のレベルを上げていくのは至極まっとうなこと｡それだけ彼女に見込みがあると見ることもできる｡
だけどこれの疲れっぷりはいきすぎではないだろうか?
バジルのことだから、Aのキャパを超えるほどハードな修行は課していないはず｡元々疲れやすい体質なのか、体が追いついていないのか｡どちらにせよ、これは今後の課題になっていくことだろう｡
そんなことを考えていると、Aがまたコクコクと船を漕ぎ始める｡
まずい、今寝てしまったら絶対に起きなくなる!
獄寺は経験からそう予測し、もう一度深いため息をついた｡
やるしかないか｡
｢おい、A｣
｢なあに……｣
獄寺はAの耳元に顔を寄せると、ぼそぼそとあることをささやいた｡
その言葉を聞いた途端、Aは覚醒したかのようにテキパキと動き始めた｡
｢お風呂入る!｣
パタパタと彼女が慌てて浴室に入っていったのを見て、笹川はポカーンとしていた｡当然だ、獄寺の声は小さすぎてAにしか聞こえなかったのだから｡
｢タコヘッド、一体何を言ったのだ?明日の朝食は抜きとでも言ったのか?｣
｢んなこと言ってねえよ｣
獄寺はダルそうに立ち上がると、笹川に種明かしをしてやった｡
｢十代目がこれ見たらどう思うだろうなって言っただけだ｣
笹川は訳が分からないとでも言いたそうに獄寺を見る｡
獄寺によると、先週駄々をこねていたAを見かねてボソリと呟いた
｢十代目ならどうすんだろうな……｣
という言葉で彼女は跳ね起きたそうだ｡どうやら"十代目"という単語に反応したらしい｡何故かは獄寺にも分からないのだとか｡
｢つーわけで、取り敢えず十代目のこと絡めて話しかけりゃ起きるからよ｡あと本人は駄々こねてたこと一切覚えてないからな｣
明日の朝覚悟しといた方がいいぞ、と言い残して、獄寺は役目を終えたとでもいうように出ていった｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
