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｢骸さんの分も淹れて……｣
｢……A?｣
言葉の途中でポカンと口を開けて固まるA｡そんな彼女に戸惑った骸は声をかけるも……｡
｢ヒバード!｣
どうやら要らぬ心配だったらしい｡
骸の背後からパタパタと飛んできた小鳥は、Aの手の平の上にチョコンと収まった｡この小鳥に気を取られたせいで、彼女の言葉は続くことがなかったのだろう｡
｢久しぶりだね!ふふ、やっぱりフワフワで可愛い〜!｣
花が咲いたような笑顔を見せるAを見て、骸は複雑な気持ちになった｡
骸にそんな表情を見せたことなんて、今まで一度たりともなかったからである｡そのような可愛らしい表情を見られたことは不本意ながら嬉しいが、引き出してくれたのはあくまで小鳥だ｡
大体この小鳥を手懐けているのは他ならぬ｡
｢わっ、待って｣
突然飛び立ったヒバードをAはトコトコと追いかけていく｡骸と話していたことなどすっかり頭から抜けてしまったようだ｡
ヒバードは少し離れたところまで飛んでいくと、差し出された指にお行儀よくとまった｡
｢あっ雲雀さん!お久しぶりです!｣
指の持ち主を見上げると、Aは彼に笑みを向けた｡
やはり、こいつか｡
骸は意図せず苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた｡
楽しそうに雲雀に話しかけるAを見て、骸は負けたような気分を味わうことになった｡誰も勝負なんてしていないけれど｡
ふと雲雀が顔を上げ、骸に視線を送る｡その瞳は冷ややかでありながら、どこか嘲笑うような要素が含まれていて｡
一言で表すならあれだ｡
"ざまあ"｡
カチンときたが骸は何事もありませんでしたよー、という体でその場を去っていった｡
そもそもあれは僕の(元)部下の鳥で、それを使ってAを誘惑するのはいかがなものなのか……等々｡
ぐるぐると誰にもあたれない葛藤を抱えながら彼はフラフラと歩いていった｡
｢沢田綱吉｡僕は小鳥よりもつまらない人間なんでしょうか｣
｢は?何言ってんのお前｣
ツナに相談しに行く日も、実はそう遠くない｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
