White berry**13

ありがとう ページ32

安田 side





渋谷(気ぃ使ってくれて、ありがとうな。ツアーは成功した。Aのお陰や。だからもう遠慮すんな、いっぱい甘えろ)ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



如月(すば……う、、う、ぐ、、ｯ)ｸﾞｽｯ



渋谷(ありがとうな)ｷﾞｭｯ



如月(う、……ぐ、、ｯうう、う、…ｸﾞｽｯ…)









誰もAに掛けなかった言葉
『ありがとう』





Aがケガしてから確かにありがとうより
『守れなくてごめん』とか『大丈夫？』とかそんな
心配の言葉を沢山貰ってたはず。






だから、Aはそのケガが原因で自分への自信が無くなっていた。
誰よりも責任感の強い彼女やからきっと丸に言ったようにメンバーに迷惑をかけたくないからあんな約束をしたんやと思う、



でも、その約束さえAにとっては辛かったんやと思う。
ほんまは甘えたかったんやと思う。

だって誰よりも泣き虫さんやからね







渋谷(いっぱい泣け)ﾄﾝﾄﾝ


如月(んぐｯ…うぅうﾞｯ…………)








それをすぐさま察したかのようにこの人は





『Aありがとうな』





って言ってAを優しく包み込んでいた。









その言葉を聞いたAは堪えていた涙を
渋やんの服の中で流していた。








その言葉をAはずっと欲しがってたんやと思う。









それに気づく渋やんにはやっぱり敵わないな、

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