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「ヒョンは日本大好きなんだよ。去年一緒に旅行した時なんかすごいはしゃいでて。」
「本当ですか？日本のどこに行ったんですか？」
「東京と大阪と〜…」
シウってこんなコミュ力高かったっけ？
俺が知ってるコイツはもっとこう、
無愛想で、厳しくて、人の心がないような男なのに。
アレ、俺にだけだったのかな。悲しい。
Aちゃんもほろ酔いなのか、
いつもより饒舌で声のトーンも高い。
ワーキングなんちゃらホリデービザで
韓国に来たらしい彼女は、
嬉々としてこれまでの経験を語る姿が何とも愛くるしい。
こんな事なら隣に座るんだった。
そしたら容赦ないカワイイ攻撃を真正面で受けずに済んだのに。
ポワポワと上気した顔から目を逸らすついでに時間を確認すると、もう22時をまわっていた。
かなり名残惜しいが、そろそろお開きにしないとAちゃんの帰りが遅くなってしまう。
「おいシウ、そろそろ。」
「あ、もうそんな時間。今日はこの辺にしときます？」
はい、と頷くAちゃんは、
目を潤ませてポーッとして、何というか、かなり隙だらけだ。
「あ、私そろそろ電車来ます。」
いやいや、こんなん電車で帰したら襲われるだろ。
タクシーだタクシー。
いやダメだ、運転手が信用できん。
「ヒョンも同じ方面でしたよね？送ってあげたら？」
「は？何で俺が…」
「えー、じゃあ僕が送りますね。」
「は？」
「え？！一人で帰れます、お気遣いなく！」
どんどん進む話にキョドるAちゃんを無視して
荷物をまとめ始めるシウ。
こいつと２人きりとかもっと危険だろ…。
何とか阻止すべく思考を巡らせるが、
ピヨピヨチキンはヘンタイスケベを恨めしく見つめることしかできなくて。
「夜の街を一人で歩かせるわけにはいかないよ。ヒョンが嫌なら僕が送る。」
「いや本当に！私大丈夫なので！」
「どうします？ヒョン。」
これが最後のトスだぞ、とでも言うようにこちらを見つめるシウ。
どんな荒いトスにも対応するのがアタッカーの腕の見せ所…と言いたい所だが、俺は恋愛だけでなくバレーも未経験だ。
さらに言えば俺の駅は反対方向なわけで。
つまりこいつのトスはマジで荒いわけで。
「テヒョンさん、本当に大丈夫なので！」
ドクドクと煩い心臓の向こうで
Aちゃんが必死に断っているのが聞こえる。
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vj(プロフ) - くまさん» くま様 わーありがとうございます…！ヘタレすぎて中々展開せず、もどかしい思いさせてたらすみません！早くイチャイチャさせられるように頑張りますので、最後までお付き合いいただければ幸いです…！ (2021年11月26日 12時) (
レス) id: 48aff283e9 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 更新嬉しいです！拗らせて可愛すぎます！どうなるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年11月24日 22時) (レス) @page46 id: cd542a7a5a (このIDを非表示/違反報告)
vj(プロフ) - kana551127さん» kana551127様 うわぁありがとうございます！長らく放置してすみませんでした…(T_T)展開ゆっくりですが、拗らせてっちゃんが甘々になるのを目標に頑張ってて更新します！最後までお付き合いいただけると幸いです。 (2021年11月19日 21時) (レス) id: f872650bf6 (このIDを非表示/違反報告)
kana551127(プロフ) - vjさん、おかえりなさい！！楽しみにしておりました！拗らせてっちゃんが可愛くて悶えております。（笑）更新楽しみにしております！ (2021年11月17日 22時) (レス) @page37 id: 2c4bbc9e5c (このIDを非表示/違反報告)
vj(プロフ) - ゆんさん» ゆん様 ありがとうございます！可愛いと言っていただけて彼も喜んでおります(?)ゆっくり展開ですが、無事成就するように頑張ります！！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 910b3409a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：vj | 作成日時：2021年8月15日 21時
