歪んだ十字架４ (ページ8)

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辰哉side

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トントンとリズムに合わせて、優しく背中を叩く。

しばらくして、だんだんと落ち着いてきた呼吸。

　

ラウ「たつにぃ・・・ありがと。」

辰哉「辛かったらさ、連絡してきていいんだよ。」

ラウ「うん・・・。」

　

不安そうなラウールの表情。

確実に俺らに気を使っている。

記憶はないけど、色々気にして、精神的にしんどくなっちゃってるね。

　

最近は食べるご飯の量も減って、元気がない。

涼太もラウールが食べないってかなり心配していて、

ラウールが食べられるように色々工夫して作り置きのおかずも用意していた。

　

　
やっぱり、

体を休めてって言っても、一人で色々考えちゃってよくないのかな。

実家に帰れば俺らがいるけど、でも同時に照も翔太もいるしな。

今の精神状態ではラウールも会いたくはないよね。

やっぱりもう少しここに居ることがベストなのか。

　
　

う～ん。

どうしたものかな・・・。

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