歪んだ十字架４ (ページ4)

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ラウールside

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ガチャ

　

蓮くんが仕事に行ってしまった。

僕に対しては心配性の蓮くんだから、

僕の体調を気にしてなかなか出ようとしなかったけど。

いざ行ってしまうと、何となく寂しいな。

　

今日は、行ってらっしゃいって送ることもできなかった。

最近は体が鉛みたいに重くて。

今日は特に。

ソファからも動けない。

動く気力が出てこなかった。

　

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母「あんな子私の子じゃない。」

母「あの子の顔なんか見たくない。」

母「私はあの子のこと愛せない。」

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お母さん・・・。

そんな風に僕のことを思っているんだ。

そう思うなんて、よっぽど僕のことが嫌いなんだよね。

あのことを思い出すと呼吸が苦しくなる。

そりゃあんだけ、お母さんから恨まれてるんだもん。

照にいや翔にいもあんな風に・・・

僕のこと嫌いなのかな。

　

　

そう考え始めると、

ぐるぐると思考は止まらなくて。

呼吸が苦しくなる。

　

ラウ「はぁっ・・はぁ。」

優しかったはずのお母さんから出た言葉。

早くなる呼吸。

苦しい。

　
　

ラウ「れんっくん、たつにぃ・・・。」

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