血の通わない人形３ (ページ27)

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蓮side

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蓮「ちょっとしたお泊りみたいなもので、すぐにまた会えるって言った。」

蓮「まさか、こんなことになるなんて、思ってなかった・・・。本当にごめんなさい。」

お母さんと連絡が取れない中でラウールがどう過ごしているのか、心配はしてたけど。

子供ながら、始めのうちは末っ子に戻れて、ラッキーだと思ってた。

だけど・・・

年齢が上がるにつれて、あの日ついた嘘が思い出され、後悔が増してくる。

でも・・・

それなりに母さんと二人で幸せに暮らしているのだと思っていた。

そうやって、自分の考えを正当化していた。

ふと思い出す、ラウールの顔。

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蓮「モデルの仕事もさ・・・本当はラウを探すために始めたんだ。」

何となく会いたい。

会って、あの日のことを謝りたい。

でも連絡手段が分からない。

たまたま、康二にいの仕事を見に行った時にスカウトされたモデルの仕事。

その時、これだと思った。

俺が、有名になれば・・・

もしかしたら、ラウールが見つけてくれるかもしれない。

またラウールに会えるかもしれない。

そう思った。

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