月明かりの道標【NARUTO】 (ページ9)

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～貴女side～

それを黙りこくって聞いていたナルトは。クナイをポシェットからそっと取り出し、自分の左手に思い切り刺した。

全員
「！！？」

ナ「・・・・・・オレがこのクナイで・・・オッサンは守る」

ナ「任務続行だ！」

クナイを刺した手の甲からはドクドクと血が出ており、きっと激しく痛むだろうにナルトは冷や汗を垂らしながらもニヤリと笑った。

カ「ナルト、景気よく毒血を抜くのはいいが・・・それ以上は、出血多量で死ぬぞ」

ナ「！？」((ｻｧｧ

ナ「ぬぉぉ！ダメ！それダメ！こんなんで死ねるかってばよ！！」

貴「ナ、ナルト！早く治療しましょう！？」

慌ててナルトの手をとり、傷口に水をかける。

貴「！」

貴(傷が・・・もう治りかけている)

ナ「な、なぁ・・・、そんなにやばかったり・・・？」

貴「・・・いえ、このくらいなら大丈夫ですよ。念の為、塗り薬をつけておきますね」

安心させるためにふわりと微笑むと、ポシェットから薬と包帯を取り出してテキパキと処置をした。

貴「ですが、ナルト」

ナ「ん？」

貴「勇気と無謀を、どうか履き間違えないでくださいね」

にこりと微笑むと、ナルトは壊れたおもちゃのようにコクコクと首を振った。

ナ(さっきと同じ笑顔のはずなのに、なんだか冷や汗が出るってばよ・・・)