月明かりの道標【NARUTO】 (ページ4)

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～貴女side～

貴(おぉ・・・・っ)

命からがら木の葉にやってきた時を除けば、お付きの者もいないでこうして外へやってきたのは初めてだ。

早まる鼓動と高まる高揚感。

貴(柄にもなくはしゃいでしまっているな・・・)

ナ「出発ーっ！！」

ｻｸ「何はしゃいじゃってんのアンタ」

貴(ギクッ)

ナルト「だってオレってば一度も里の外に出たことねぇーからよ」

貴(ナルトに言っていたのか・・・。しかし、そうだな、1度落ち着かねば・・・)

ふーっと何度か深呼吸をする。

くるりと振り返り、自分が出てきたばかりの門を見上げた。

貴(昔はこの門の前でただ泣くことしか出来なかった・・・。だが今は違う！こうして下忍になり、力をつけ始めているのじゃ！)

ぐっと拳を握りしめる。

貴(どうか、見守っていてはくれぬか)

タ「おい！本当にこんなガキで大丈夫なのかよぉ！」

カ「ハハ・・・上忍の私がついてます。そう心配いりませんよ」

ナ「コラじじい！あんまり忍者をなめんじゃねぇーぜ！オレってばすげーんだからなぁ！」

ビシリッとタズナさんに向かって指立て、ナルトは高らかに宣言をする。

ナ「いずれ火影の名を語る超エリート忍者！名を、うずまきナルトという。覚えとけ！！」

タ「火影っていやー・・・里一番の超忍者だろ。お前みたいのがなれるとは思えんが」

ナ「だーうっさい！！火影になるためにオレってばどんな努力もする覚悟だってーの！！オレが火影になったらオッサンだってオレのこと認めざるをえねぇーんだぞ！！」

タ「・・・認めやしねーよガキ火影になれたとしてもな」

タズナさんはそう言って酒瓶を煽った。

ナ「・・・・・・ッぶっ殺ーす！！」

カ「だからやめろバカ。コイツ」

貴「依頼人殺しちゃダメですよ」

そうして、7班一行はゆっくりと波の国へ向かい歩き始めた。

・・・すでに、戦いの火蓋は切り落とされているとも知らず。