月明かりの道標【NARUTO】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:75,996 hit

37 ページ3

～貴女side～

すると火影のそばにいたイルカ先生が、すぐさまナルトに雷を落とす。

イ「バカヤロー！！お前はまだぺーぺーの新米だろーが！誰にでも初めは簡単な任務から場数を踏んでくり上がってくんだ！」

ナ「だってだって！この前からずっとショボイ任務ばっかじゃん！！」

カ「いいかげんにしとけこら！」

ゴチッ

往生際が悪く、ダダをこねるナルトの頭をカカシ先生がついにグーで殴る。

そこで火影が、ナルトに任務の重大さを1から教えていたのだが当の本人は素知らぬ顔。

「きのうの昼はとんこつだったから、今日はミソだな」なんて呟いている。

火影「きけぇぇぇい！！」

カ「ど、どーもすみません」

ナ「あーあ！そうやってじいちゃんはいつも説教ばっかりだ」

ナ「けど、オレってばもう…！いつまでもじいちゃんが思ってるようなイタズラこぞうじゃねぇんだぞ！」

そう啖呵を切ると、火影とイルカ先生に背を向けて、頬を膨らませながら押し黙った。

イ「・・・」

火影「・・・分かった」

ナ「え？」

火影「お前がそこまで言うならCランクの任務をやってもらう。・・・ある人物の護衛任務だ」

ナ「あは！だれ？だれ？大名様！？それともお姫様！？」

火影「そう慌てるな。今から紹介する！入って来てもらえますかな？」

ガラリッ

？「なんだぁ？超ガキばっかじゃねーかよ！」

入って早々、私達に向かって文句をつけるのは、いかにも職人と言ったようにハチマキを額につけているおじいさん。

片手には酒瓶を持ち、大きなリュックを背負っている。

ヒック、と小さくしゃっくりをしていることから、恐らく酔っ払っているのだろう。

？「とくに、そこの一番ちっこい超アホ面。
お前それ本当に忍者かぁ！？お前ぇ！」

ナ「アハハ、誰だ一番ちっこいアホ面って・・・」

ナルトが笑いながら、他の3人を見るが多分1番小さいのは・・・

サクラ・サスケ・貴
(((ナルトだわ/な・・・)))

ナ「！ぶっ殺す！！」

カ「これから護衛するじいさんを殺してどーするアホ」

自分に向けられた言葉だと気づき、ジタバタと暴れるナルトだが、襟首を掴みそれを阻止するカカシ先生。

タ「わしは橋作りの超名人、タズナというもんじゃわい。わしが国に帰って橋を完成させるまでの間、命をかけて超護衛してもらう！」

貴(この任務、果たして無事に終わるのか・・・)

先行きが早くも不安になり、何も怒りませんように、とそっと手を組んだ。