月明かりの道標【NARUTO】 (ページ19)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:76,014 hit

52 ページ19

～第三者視点～

キィィン

刀と刀がぶつかり合う。

激しい金属音が響き渡った。

再(こいつ・・・先程よりも動きのキレが全然違う！)

唯の死角から刀を振り下ろす再不斬だが、まるで見えているかのように素早く避けられてしまい、ちっと舌打ちを零す。

ナ「す、すげェー・・・」

ナルトがポツリと呟いた。

しかし再不斬も渾身の力を込めて、追撃を仕掛ける。

ガキィィィン

貴「っく！」

貴(なんて重たい・・・っ！！腕がビリビリと痺れる！！このままでは押し負けるのも時間の問題かっ・・・！)

唯は再不斬から距離を取ると、バババッと印を組む。

貴「水遁・水乱波！！」

再「何っ！？」

ザパァァァァァァン

大量の水が再不斬の分身達を押し流していく。

体勢の崩れた再不斬に、唯が切り込んでいった。

再「フッ、甘いんだよ！！」

再不斬は嘲笑い、「水遁・水陣壁」と叫ぶと、分身と唯の間を大量の水が壁のように立ちはだかる。

貴「・・・その言葉、そっくりそのままお返しします！」

唯が刀にチャクラを込める。

貴(一か八か・・・！出来てくれ！！)

貴「雷遁・偽暗！！」

バリバリバリッ

突如として、刀は電流を纏った。

電撃を帯びた刀を振り下ろすと、再不斬の水陣壁に向かって、衝撃波から雷が高速で飛び出る。

バリバリバリッ

再「ぐぁぁぁぁぁぁっ！！！！」

水の壁は容易に電撃を通し、さらに先程の水乱波で濡れている再不斬に感電する。

再不斬は大きく悲鳴を上げると、ポンッと音がして分身が消えた。

ナ「うぉぉぉぉ！！凄ェ！！！」

ｻｸ「ホントに倒しちゃった・・・」

ｻｽ「・・・！」

カ(なんて子だ・・・中忍どころか上忍レベルの術まで習得しているのか！？)

後ろで興奮のあまり歓声をあげる3人。

カカシも驚いたように唯を見つめていた。

「よォーし！」とナルトが意気込む。

ナ「サスケ！ちょっと耳貸せ」

ｻｽ「何だ」

ナ「作戦がある」

ｻｽ「フン。あのお前がチームワークかよ・・・」

ナ「さーて、暴れるぜェ・・・！」