月明かりの幻想【NARUTO】 (ページ24)

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※文字数の関係で前回からの続きです※

～貴女side～

カ「次！」

ｻｽ「名はうちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別にない」

次の番になったサスケさんがスラスラと話していく。

ナルトといい、サスケさんといいどうしてこんなにスっと言葉が出てくるのだろう。

貴(ハッ、私なんて言うか考えてなかった！)

ｻｽ「それから・・・夢なんて言葉で終わらす気はないが、野望はある！一族の復興と、ある男を必ず・・・殺すことだ」

ｻｸ(かっこいい…)

ナ(・・・オレのことじゃないだろな)

カ(・・・やはりな)

貴(復讐とでもいうやつか・・・)

カカシ「よし次、女の子」

ｻｸ「私は春野サクラ。好きなものはぁ・・・ってゆーかあ、好きな人は、えーとぉ」

次第に言葉を濁らせながら、サクラさんはチラッとサスケさんを見る。

ナルトはチベスナ顔になっていた。

ｻｸ「将来の夢も言っちゃおうかなぁ・・・キャー！！嫌いなものはナルトです！」

ナ「ガーン！！」

チラチラとサスケさんを見つめて、アピールしながら自己紹介を終えた。

貴(最後だけすごいハッキリ言い切った・・・汗)

カカシ「(この年頃の女の子は…忍術より恋愛だな)最後！」

うっ、ついに回ってきたのか・・・。

貴「えっと、永月唯と言います。好き嫌いは特にはないです。・・・将来の夢は・・・」

んー、と悩みながら曖昧に答えていくが、途中でぴたりと言葉が止まってしまった。

貴(将来の、夢・・・)

目を閉じて、あの時を思い出す。

私の決意は、あの頃からずっと変わらない。

目を開けると、先程のおどけた表情は消え、あやしいほど真率な表情を浮かべる。

貴「ある人たちから託された思いを、必ず成し遂げることです」

カ「！(火の点いた眼をしている・・・！)」

ナルトたちも、唯の雰囲気が変わったのを感じたのか、固唾を呑んで見つめていた。