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リリーside
この避難所に来てからかれこれ2週間が経った。
俺の怪我も大分落ち着いてきて、大きな動きをせずじっとしている分にはほとんど痛みは感じなくなった。まだ歩くのとかは支えがないと無理だけど、右の肋骨のヒビも大分良くなり松葉杖が1本持てるようになった為それがあればゆっくりだが1人で歩く事も出来る。
ただ、2週間この病院に大人数が缶詰め状態なのだ。不安や恐怖もあり病院内でのトラブルが増えている。
柄の悪い奴らが女の人にちょっかい出そうとしたり、物を取ったり、ホンマそんな事してる場合ちゃうやろ…
A「将企、大分良くなってきたんじゃない？もう1人で歩けるじゃん！痛み止め結局使わなかったね」
A「そろそろ先生のところ行こ、包帯変えて貰って、今日抜糸だよ」
「胸部の手当てと、抜糸ですね、」
胸部の包帯が解かれてく。まだ呼吸が少ししづらかったりするけどまぁマシにはなってきた。初めて包帯の下を見ると、
リリー「凄い、色してますけど、これ治ります？」
「結構強くぶつけてるので、1.2ヶ月はかかりますよ、痛みもそのくらいまで続きます、あと足も来週にはサポーターに変えて徐々にリハビリしてって下さい。まだ、念のため安静にしてください」
リリー「はい、ありがとうございました」
リリー「痣の痕凄かったな…」
A「ね、でも怪我したての時は赤く腫れ上がってたよ、もうあんな将企二度と見たくない…」
リリー「フフッ…善処するよ…」
そんな会話をして歩いていた。
A「うゎっ！」
「お姉さんどこ見て歩いてんだよ！」
A「っ！」
リリー「おい、何のようや」
A「将企…駄目だって！」
「何や男居るんか！こんなボロボロのやつが庇ってくれんのか？」
ホンマに面倒臭い奴やな…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
