Together (ページ32)

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盛山side

盛山「Aちゃん、おはよう。リリー大丈夫そう？」

Aちゃんから発熱のこと、ここ数日が怪我のピークで横になってても身体が痛む事、薬を飲んで少し落ち着いた事を聞いた。

盛山「昨日、リリー、濱家さんと仲ええから一応怪我の事報告したんやけど、違う病棟に避難してるらしくて今日一応様子見に来るって言ってたんやけど」

A「もしかしたら、寝ちゃってるかもしれないです。熱も結構高めに出てたので…」

相変わらずAちゃんは床に座ったままリリーの側を離れずに手を握っていて、たまにリリーのおでこのタオルを取り替えていた。

数時間して、

盛山「あ、濱家さん！こっちです！」

濱家「おぉ、…寝てる？」

リリー「…起きてます」

A「え、びっくりした！いつから起きてたの…」

濱家「大丈夫か？怪我酷そうやな…」

リリー「…っ何とか…生きてます、怪我の詳細は誰かに…聞いて下さい…」

Aちゃんが一通り説明すると、濱家さんもやっぱり驚いていた。

リリーは起きてると言ったものの目は閉じっぱなしで、ずっと眉間に皺を寄せて辛そうな表情をしている。

リリー「濱家さん…せっかく来て…貰ったのにすみません…っ」

濱家「いや、全然平気やから、ただ思ったより辛そうやったからビックリしてるだけ、それより余計な事考えないでちゃんと先生とかAちゃんの言うこと聞いて安静にするんやぞ！」

それからもリリーは解熱剤で熱を抑えては眠り、痛みで目が覚めてを繰り返していた。