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リリーside
あれ、俺また寝てたんか…
身体の鈍痛、息苦しさと、下腹部の切り傷が痛み始めて目を覚ました。
縫った時の局部麻酔が完全に切れたんだろう。それに、なんだか身体が熱い気がする…
隣を見るとAがソファーの下に座り、俺の顔の直ぐ近くで突っ伏して寝ていた。モリシも含め他の奴らも寝ていた。
もう夜中なのか…、
Aも疲れてるだろうにこんな所で寝さして申し訳ない…
「…っつ……ぅっ…！」
なるべく声を上げないようにゆっくりと自分で体を起こし、着ていた上着を脱ぐ。こんな簡単な動作を5分ぐらいかけてやった。そして、せめて寒くないようにと上着をAにかけた。
また脇腹と下腹部を庇いながらゆっくり横になると、今度は俺がAの頭を撫でる。よく見るとAの目元が少し濡れていた。怖い夢でも見たんかな、
今日1日通して、壮絶な体験をしたんだ。無理もないか…少しでも不安や恐怖が無くなればと思い、涙を拭ってあげ、頭を撫で続けた。
結局その後は色々身体の具合があまり良くなくて眠れなかった。
A「…んっ、あれ？将企、起きてるの？あ、上着かけてくてありがとう！」
リリー「なんか…途中で目覚めて、寝れんかった…、Aは？よく寝れた？」
A「大分スッキリした！」
リリー「そう…か、」
A「なんか、大丈夫？苦しそう…、顔もちょっと赤くない？」
そう言って俺の額に手を当てる
A「あっつっ！一応看護師さん呼んでくるね、あと他に痛い所とかある？」
リリー「全身…痛くて、身動きとれん…痛み止めは…無いんだよな…」
A「分かった…一応それも含めて聞いてくる！」
Aが小走りで看護師さんを探しに行った。
熱が有るって分かった途端にいつもしんどくなってくるんよな…
それに、この怪我ホンマに治るんか…不安になるぐらいキツい…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
