26 ページ26
続き
「清水さん、意識戻ったようですね。本当はここまで重症だと痛み止めを出すんですけど、今足りてなくて、」
リリー「分かりました。ベットもそろそろ開けた方が良いですか？」
「はい！そうして頂けると助かります！」
リリー「準備出来たら出ますんで」
リリーはいつもの爽やかな笑顔で看護師と話している。相変わらずのポーカーフェイスだ。
看護師さんが出て行くと、
リリー「立てるかな…」
そうや、こいつは両脇腹痛めて、片足はきっとまともに動かないだろう、支えるのも一苦労だ
A「肩捕まって、将企のペースでいいから」
リリー「ありが…とう…っ！ゔぁっ……くぅっ……っ！」
ほぼ全身に広がる打撲と、肋骨が折れてるせいで少し動くだけでも想像を絶する痛さなのだろう。顔を思いっきり顰めて額に汗を浮かべ必死に耐えている。
盛山「こっちは俺が支えたる！あ、待ってな荷物も持ってかんと」
A「足平気？踏み出せそう？」
リリー「分か…らん、足首はっ…どの程度の痛みか把握しとらん」
試しに一歩踏み出すリリー
リリー「ゔっ……ぁ…っ…！」
想定外の痛みが襲ったのかまだ上手く身体に力が入らず踏ん張りが利かなかった為膝から崩れ落ちそうになる。ギリギリのところで俺らが支えた。痛み止めも飲めてない状態。手当てしたって言っても包帯で固定する事しか出来ないような怪我ばっかだし、何なら時間が経った今の方が痛みのピークなのかもしれない。
リリー「大…丈夫や…っ…！」
盛山「どこがやねん…」
リリー「…っ、程度は…分かった、後は耐えるだけや…」
「ゔっ…ハッ…ハァ…くっ…っ…！」
俺はリリーの部屋の割と近くのソファーに芸人を集めすぐ休める場所を確保しておいた。あと、数十メートルや！頑張れリリー！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
