うちのアイドル達に手出してもらっちゃ困る (ページ9)

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｢おい、着いたぞ｣

いや、見て分かります菊池さん

どう見たってここ、大学ですから

ずんずんと遠慮もなしに校舎の中に入っていく菊池さんを、中島さんと2人で追いかける

と、着いたのは食堂

当たり前のようにカレーうどんを注文する菊池さん

｢あの、いいんですか？こんな勝手なことしちゃって｣

｢まあ、待ってろって

お前らも座れよ｣

自分の家かのように椅子に座って食べ始める菊池さん

いや、数時間しか一緒に行動してないけど

この人って本当に勝手だな

｢いいなあ、菊池

あーん｣

美味しそうに食べる菊池さんに、あーんしてもらおうと中島さんが口を開けるも、

思いっきり無視されてる

｢ひどい！Aちゃん、

菊池ってば、こうやっていつも俺を無視するの！｣

私の手を掴んで、うるうるの瞳で訴えかけてくる中島さん

いや、可愛すぎるだろ！おい！

と、そこに

｢もー！風磨くん！勝手なことしないでよ！｣

とっても背の高い、

おとぎ話に出てくる王子様のようなルックスの

マリウスさんが現れた

｢よっ、マリウス

お前も食うか！｣

｢いらない、僕もうお昼食べたもん

いつも言ってるでしょ、勝手に来ないでって！

ほんとにもう、やれやれだよ｣

ほっぺを膨らませて怒ったような素振りを見せるマリウスさんは、可愛いが大渋滞している

と、マリウスさんと目が合う

｢っあ！申し遅れました、

本日から担当マネージャーになりました

喜多川Aと申します、よろしくお願いします｣

｢あー、社長が言ってた人か！

よろしくお願いします｣

ぺこりとお辞儀をしてくれるマリウスさんに、なんだかとてもほっこりする

可愛いなあ、唯一の年下か

｢あ！健人くん！

勝手に女の子口説かないで！もー｣

気付かなかったけれど、中島さんは食堂に来てた女の子達に声を掛けていた

はあ、グループの年長者2人は

揃いも揃って何をしているのか

それに比べて、最年少のマリウスくんはしっかりしてるなあ

｢あんたさ、これで全員に挨拶できたと思うけど、

挨拶だけしてどうすんの？｣

あ、忘れてた

大事な仕事、連絡先を交換すること！

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