ギュッとして！ ２

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朝起きてスマホを見ると、真奈美からＬＩＥＮが来ていた。



坂本真奈美誕生日おめでとう!



覚えてくれてたんだ。



私は今日、１１月９日に３０になった。



相楽Aありがとう^_^



歳はとりたくはないが、やっぱり誕生日を祝ってくれるのは嬉しい。



今日は帰りにケーキ屋さんでちょっと高めのケーキでも買って帰ろうかな。



王道のイチゴのショートケーキにするか、 それともビターなチョコレートケーキにするか…



ああ〜っ、迷うなあ…



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



『ピコン♪』



午前の仕事が終わってお昼を食べていると、スマホがなった。



真奈美かな？



そう思って画面を見ると川西さんからだった。



川西賢志郎今日の夜、ママのところで飲めへん?



行く！絶対行く！



相楽A行きます!



ケーキ買うのはやめだあ！



仕事終わったら直行しよう。



川西賢志郎楽しみ〜♪



私も楽しみ〜♪



もうこうなると頰が緩むのを止められない。



まあ、今ここには私一人だけだし、いっか。



「何ニヤニヤしてるんですか〜？」



「へっ、心夢ちゃん！？」



何でいるの！？



「ただいまです。今日は授業、早く終わったので。それにしてもどうしたんですか〜？ニヤニヤして〜」



やっぱり全部見られてたんだ…



「ん？別にニヤニヤしてはないよ。もともとこういう顔だよ？」



「嘘だあ、絶対嘘！川西さん似のイケメンでしょ！」



この嘘はやはり通用しないか…



「教えてください！」



また目をキラキラさせて私を見上げて来る。



ほんと好きだねぇ。



「いいよ、話す話す。今日川西さん似の彼に一緒に飲まないかって誘われたの」



「やった！やった！」



私の腕を握ってブンブン振りながら飛び回る。



「他人のことで喜び過ぎだよ」



「いいじゃないですか〜！」



止まって。



その思いが通じたのか、心夢ちゃんの勢いは次第に収まった。



なんか、この数分で結構疲れたよ。



「また明日、どうだったか教えてくださいね」



「うん、うん」



恋バナって、楽しいというよりかは大変だなあ…



より一層そう思った。

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