ギュッとして！

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なんとか耐え忍んできたが、そう長くは続かなかった。



とうとう限界が来たのは川西さんと飲んでからたったの２週間。



嫌がらせメールが届いたり、心無い言葉を浴びせられたり。まだそれだけで済んでたのでよかった。なのに…



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



「…おはようございます…」



「相楽さん、待ってたわよ。」



嫌な予感しかしない。



「課長がお怒りよ」



なんだろう…



「相楽！」



「はっ、はい！」



うわぁ、すごい顔してる…



「中澤から、聞いたぞ。昨日、お前、仕事終わってないのに、男と遊びに行ってたやろ」



は？



「何でそんなこと言えるんですか？」



昨日は遅くまで残って仕事をしていた。



それに彼氏なんていない。



「何とぼけてんや！お前、昨日したことすら覚えてないんか！」



怒鳴られながら課長の手元から飛んできたスマホをキャッチすると、なんと私が知らない男の人楽しそうにお酒を飲んでいる写真がアップされていた。それにその写真の下には



＃彼氏と飲んでまーす☆
＃仕事サボっちゃったテヘペロ☆
＃やっぱ、酒最高！



などのコメントが。



なにこれ…



「これでもまだ言い逃れするつもりか！」



「私この人と面識ありませんし、インスタなんてやってません。この写真も加工したものです！」



訳が分からない。



「じゃあ、昨日作っとけっていったプレゼンはできてんのか？」



「やりました、」



慌てて自分のデスクに向かって、パソコンを立ち上げる。



タブをクリックして開いたら、そこにはあるはずのプレゼンが、ごっそり無くなっていた。



「…嘘……無い…」



顔から血の気が引いてくる。



「…相楽、お前はクビや！！」

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