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第四十三話 ページ45

私が(恐らく顔が真っ赤なまま)助けを求めるように天祥院先輩を見ると、彼は面白いものが見られて満足だと言うように「今日はお終いにしようか。」と号令をかけてくれた。

いても立っても居られなくなり、私は自分の荷物を乱雑に取って『失礼しましたあああ!』とレッスン室から逃げるように出た。
遠くから桃李くんの叫び声が聞こえる。ごめんよ。




弟がかなりのイケメンのおかげで今までは何とかやってこれた。しかし、あのような行為には生憎慣れていない。貴族に仕えているし、普通なのかな、、?
手にキスをされたくらいで、と思うかもしれないが、こちとら今まで女子校育ちだったんだよお!



まだ火照っている顔を手で押さえながら外に出ると、暑い季節とはいえ夜なので涼しい風が気持ちいい。

多少落ち着きを取り戻して歩いていると、前に見覚えのある背中が見える。
、、、彼にも言わなくちゃ行けないんだよなあ。
取り敢えず声を掛けることにして、彼に駆け寄る。

『凛月くん!今帰り?』
「っ!もう、びっくりさせないでよ〜。
すみれも今から帰るとこなの?」

声をかけると女子よりも可愛いのではないかと思う反応を見せる凛月くん。

『うん。もし良かったら途中まで一緒に帰らない?』

私も一人でさ〜、と続けると、凛月くんは嬉しそうな表情になる。

「帰ろ帰ろ〜。、、、すみれと帰れるなんて、ツいてるかも、、。」


そう言って貰えて横を歩こうとすると、ん、と手が差し出される。
不思議に思って凛月くんを見ると、彼は顔を少し赤らめて恥ずかしそうにしていた。

「手、、、繋いで帰ろ?」

そんな事を言われるなんて思いもしなかった。
だって凛月くん、いつもは話す時目を合わせてくれなかったり、歯切れの悪いことを言ったりするのに。


驚いてなかなか繋がないでいると、グイッと凛月くんに手を握られる。
、、本当に、今日は驚くことばかりだ。


「すみれ、ちょっとはこっち見てよ。
何他のこと考えてんの〜?」
『あっごめん!でも、凛月くんがこんなに話してくれること珍しいから不思議で、、』

そう言うと、「今は夜だから元気なんだよね〜」と上機嫌で答えられる。そういうものなのか。



夢ノ咲の方々はスキンシップが多い。
うん、そうに決まってる。

私はそう結論付けて、大人しく凛月くんに手を引かれて帰るのだった。




○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

星が赤くなりました!
お読み頂きありがとうございますm(__)m

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月の子(プロフ) - ぱんけーき。さん» ありがとうございます!嬉しいです〜! (2022年1月17日 20時) (レス) id: 384a7105eb (このIDを非表示/違反報告)
ぱんけーき。(プロフ) - すごく面白いです………!更新楽しみにしてます!!! (2022年1月17日 20時) (レス) @page22 id: 7214f7ad2c (このIDを非表示/違反報告)
月の子(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます!気持ちにムラっけがあるので定期的には難しいかもしれませんが、沢山書くつもりなので、良かったらまた読んでいって下さい! (2022年1月17日 18時) (レス) id: 384a7105eb (このIDを非表示/違反報告)
月の子(プロフ) - 実珠さん» ありがとうございます!ゆっくりになっちゃうかもですが、いずれEdenとも絡ませたいです〜! (2022年1月17日 18時) (レス) id: 384a7105eb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - うわああああ良良良!!かっこいい夢主大好きなんです……!続きも楽しみにしてます!無理せず作者様のペースで更新頑張ってください! (2022年1月17日 16時) (レス) @page19 id: a1c580f323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月の子 | 作成日時:2022年1月14日 22時

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