【銀魂】土 蜘 蛛

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夜も更け、
居間に敷かれた布団には入らず、
木枠の窓から月を眺める。




銀時｢…ンだ…まだ寝てねェのか｣





水を飲みに来た銀時が自身の和室から出て来る。





『すみません。少々眠れなくて』

銀時｢これだからガキはよォ…｣






台所に向かって行った銀時が、
水の入ったコップを２つ持ってくる。






銀時｢ほら座れ…話し相手ぐらいならなってやっから｣

『…ありがとうございます』






ソファに座る銀時の反対側にAも座る。






『坂田さんは…どの様な時に悲しいと思いますか？』

銀時｢…パチンコに負けた時？いやあれは違うな…
どっちかって言うと後悔か…

酔っ払って、朝起きたら知らない女が隣に寝ていたとか…いやそれも後悔か…｣

『それでは、楽しい事は何ですか？』

銀時｢…何かこう…ウキウキする時とか…？
何のパフェ食おうかと考えてる時とか｣

『成程』

銀時｢Aちゃんも笑ってるだろ？
それを楽しいって言うんじゃねェか？

あー、アレだ。面白いと楽しいは同じって事だ(適当)｣

『…成程あれが楽しいという事なのですね』

銀時｢で、何でそんな事聞くの｣

『…私は沢山の人に色々な事を教わりました…
ただ、どうしても悲しいという感情が分からなかったので』

銀時｢分かろうとして分かるもんじゃないよ？それ
Aちゃん、城で暗殺されかけた時何て思ったの？｣

『いえ…特には』

銀時｢…そこは何か感じようね？｣

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