【銀魂】土 蜘 蛛

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星海坊主｢フン。
何かよからぬ事でも考えてたんじゃねーの？

夜兎の力を悪用しようって輩が巷にゃ溢れかえってるからな｣

銀時｢何だァ？悪用ってどういう事だコラァ。
テメーの頭で大根でもすりおろすことを指すのか？

大体 長い間娘ほったらかしてた親父が言えた義理かよ｣

星海坊主｢何だァ？
こちとら 必死に探し回ってたっつーんだよ。
ちょっと目ェ離したら消えてたんだよ！

難しーんだよ！この年頃の娘は！
ガラス細工の様に繊細なんだよ｣

銀時｢何言ってやがんだ。
ガラス細工の様な危なげな頭しやがって｣

星海坊主｢テメェ！！！
今のうちだけだぞ！？強気でいられるのは！！！｣





星海坊主が銀時の髪の毛を引っ張る。







銀時｢いだだだだ！？？？？｣

新八｢ちょっ 2人共 辞めてください！｣

星海坊主｢兎に角！！！
テメーの様な奴にウチの娘は任せてられねェ！！

神楽ちゃんは俺が連れて帰るからな！！｣

神楽｢なーに勝手に決めてんだァァァ！！！！｣





神楽が背後から星海坊主を蹴り飛ばす。





星海坊主｢神楽ちゃん何するの！！？｣

神楽｢今まで家庭ほったらかして
好き勝手やってたパピーに今更、干渉されたくないネ！

パピーも勝手。私も勝手。
私、勝手に地球来た。帰るのも勝手にするネ｣







星海坊主が立ち上がりながら眼鏡をかける。





星海坊主｢神楽ちゃん、
家族ってのは鳥の巣の様なもんだ。

鳥はいつでも飛び続けられるわけじゃねェ
帰る巣がなくなればいずれ地に落っちまうもんさ｣

神楽｢パピーは渡り鳥。巣なんて必要ないアル。
私もそう。
巣なんて止まり木があれば充分ネ｣

星海坊主｢それじゃ 何でこの止まり木にこだわる？
ここでしか得られねーモンでもあるってのか｣

神楽｢また あそこに帰った所で何が得られるネ。
私は好きな木に止まって…好きに飛ぶネ｣

星海坊主｢……ガキがナマ言ってんじゃねーぞ｣

神楽｢ハゲがいつまでもガキだと思ってんじゃないネ｣







新八｢アレ…？何この感じ｣

銀時｢おい、ちょっ｣






｢｢ほぁちゃあああ！！！！｣｣






2人が窓を割り、外へと飛び出す。

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