【ONEPIECE】薄明【暁天:番外編】 (ページ8)

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意識【サンジ】ページ8

意識【サンジ】
(サンジの片想い…？)

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サニー号の甲板で、
ナミとロビンと共にサンジ新作の飲み物を飲んでいた。

ナミ｢ねぇ、A｣

『ん？』

ストローでコップの中身を掻き回す。

ナミ｢あんた…サンジ君の事、どう思ってんの？｣

唐突な質問に、Aが首を傾げる。

『…どう思ってるって？』

ナミ｢男してよ！男として…！｣

『……さぁ？』

ナミ｢さぁ…って、あんたねぇ…｣

ﾛﾋﾞﾝ｢ふふふ。全く意識してなかったのね｣

ナミ｢これじゃぁ、サンジ君がいくらか可哀想ね｣

何の事だとAは眉を顰める。

『何よ』

ナミ｢少しは意識してあげてもいいんじゃない？
もう、見ていられないわよ｣

ﾛﾋﾞﾝ｢そうね。
これじゃ、永遠に気付かなそうだもの｣

『意識って…サンジの事を？』

｢そうよ｣とナミとロビンが言葉を被せる。

『サンジって女なら誰でもあんな感じだし…
毎度毎度、口説かれてちゃ慣れてくるわよ。自然に』

ナミ｢まぁ、浮ついてるのは確かだけど…
あんたの時だけ違うのよね〜｣

ﾛﾋﾞﾝ｢日頃の行いのせいでもあるけど、
少しは真面目に相手にしてあげたらどうかしら？｣

『真面目に相手って…』

『相手にするだけ無駄でしょ』とAが呟く。

ナミ｢そう思わせるサンジ君にも悪い所はあるけど…
"私だけ見て♡"なんて言ってみたら？
女好き直るかもしれないわよ？｣

『そんな事がおきたら、槍が降るぞ』

ﾛﾋﾞﾝ｢好きな人の為にそんな事さえ出来ないなら、
その程度って事よ。
きっと、彼なら首を縦に振るわ｣

『そもそも、サンジが私の事を好きって、
何の確信を持って言ってるのよ』

ナミ｢女の勘よ｣

『それだけで？』とAは凄く嫌な顔をする。

『私は歳下はそんな風に見れない』

ﾛﾋﾞﾝ｢あら、"愛"に歳なんて関係無いわよ？｣

『別にそこは否定しないわよ。
私のタイプの話』

ナミ｢タイプなんて所詮は理想よ。
いいわ。なら、試しましょうよ！

今晩の見張りは、丁度サンジ君とA。
二人で過ごして手を繋いで、
それでも何とも思わなかったなら、諦めるわ｣

ﾛﾋﾞﾝ｢あら、ロマンチックね｣

『…分かった。
何とも思わなかったら、諦めてよね』

｢女に二言は無いわ｣とナミが笑みを浮かべる。