不安しかない、演習試験 ページ8
学内バスで向かった先は、
住宅街を用いた演習場所だった
「実力差が大きすぎる場合、逃げて応援を呼んだ方が賢明。轟…おまえはよくわかってるはずだ」
「…！」
「？」
「……」
八百万は良くわかってないみたいだけど、
多分ヒーロー殺しの件かな…
「それじゃあ始めよう」
―――
私たちは叔父さんから離れ、住宅街を走り回っている
「(キッツ…死ぬ……)」
「八百万！なんでもいい、常に何か小物を創り続けろ。創れなくなったら相澤先生が近くにいると考えろ」
「……」
八百万は無言だが了承したらしく、
「……なにか出せっつったがお前なんだそれ」
「…マトリョーシカ？」
「そのとおりですわ、夢喰さん」
「そうか。とりあえず個性に異変があったらすぐ言ってくれ」
「さすがですわね、轟さん…」
「何が」
「ベストを即決出来る判断力です」
「…普通だろ」
普通…ね
「雄英の推薦入学者…スタートは同じはずでしたのに。ヒーローとしての実技において、私の方は特筆すべき結果を何も残せてません…」
あれ、もしかして私空気？
まあいいけど
ていうか、
「ねえ、マトリョーシカ出てないけど」
「「！」」
「来るぞ！」
「すみませ…」
「と思ったらすぐ行動に移せ」
いや、忍者か
「上…！？」
「ちっ！」
「っあ、待て馬鹿、回避…！」
「夢喰の言う通り。この場合はまず回避優先すべきだ。先手取られたんだから」
「八百万、夢喰行け！」
「ハッ…あっ」
「何ボケっとしてんの…！」
私は咄嗟に固まる八百万の手を引く
「あ、そういうアレか。なら…」
「っ……！！？」
「好都合だ」
なんとなく聞こえたけど、
会話からして轟が捕まったのか…
てか、脱出ゲートまであとどのくらい？
このまま逃げ切れるとは思ってない…
「お前ら2人は自身の喪失が見て取れる」
「「！？」」
はやっ…もう追いついて…！
「痛いところは突いていくぞ。手数勝負しようか」
「しまっ…！」
八百万が叔父さんに捕まった…！
「っ…！？創造！！」
「えっ」
消されてないのかよ！！！
「夢喰さん！轟さんを助けに行きましょう！」
「えっ！？は、っあ〜〜もう…！」
「！…逆走…」
…ていうか、少し冷静になって気づいた
「(私、誰の個性も奪ってない！！！)」
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柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
音無春奈(プロフ) - 今日一から見直しましたがやっぱり最高ですね！相澤先生と少しずつ打ち解け合う様子が微笑ましいし、甘えた夢主ちゃんもすごいかわいいです笑 またいつか更新を楽しみにしています。いつも楽しい時間をありがとうございます(^O^) (2019年1月17日 22時) (レス) id: 82b0340df7 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - ひろおにさん» コメント有難うございます。最近なかなか忙しく思うように更新が出来ていないんですが、ご期待に添えるようなるべく早く最新話を更新したい所存です…！ (2017年11月26日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2017年11月26日 12時) (レス) id: b8fe268e11 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - Reoさん» コメント有難うございます。夢主少し冷めた所があるので、相澤先生の前では我儘で相澤先生を振り回してるといいな…と思ったのですが好印象だったようで良かったです‥！ (2017年10月22日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鎖国 | 作成日時：2017年10月7日 23時
