進歩しろ、私 ページ11
八百万の作戦はこうだった
八百万と轟は黒い布を被って、叔父さんの前に現れる
私は違う道から出て伯父さんに気づかれないように背後に回る
叔父さんと二人が一定の距離になったら、
八百万が叔父さんの武器を模したモノをカタパルトで発射し、そこに私が轟から奪った炎の個性を『叔父さんには当てず』放火すればいいらしい
うまくいけば完璧だ
さすが八百万
「(個性は見えなきゃ消せないもんね…)」
あ、八百万と轟が出てきた
作戦開始らしい
「布かよ。デメリットのがでかいだろソレ」
叔父さんが早速2人に攻撃を仕掛ける
「って！！」
「(うわ…)」
布の上から相手の首をまとめて自分の武器で縛り、頭部と頭部が勢いよくごっつんこ
絶対痛い
そろそろ私も攻撃を仕掛けなければならない
炎がちゃんと届くよう、叔父さんの方へ勢いよく走り出す
「上半身だけマネキンかい。そして夢喰…真正面から仕掛けてくるのは潔いいが、無謀とも言える。不合理の極みだな…」
「！！！」
そういった瞬間、捕縛布が私に向かってくる
『しまった、解除しなきゃ』
本能的にそう思った
「ぅぐっ、…轟！解除した！お前がやれ！！」
こんな大声久しぶりに出したから喉が痛い
「「！？」」
私は叔父さんの捕縛布に捕まってしまい、身動きが取れない状態だ
解除しといてよかった
「っ！」
「(…ミスった？！)」
が、八百万がカタパルトの発射をミスった
叔父さんが咄嗟に距離を取る
八百万が焦ったようにもう一度発射する
「轟さん！！地を這う炎熱を！！」
八百万の合図で轟が炎を放つ
「ニノチール合金ご存知ですか？加熱によって瞬時に元の形状を復元する…形状記憶合金ですわ！」
「……大したもんじゃないか」
―――
「こんなすんなりいくか…」
「いえ…しかし…カタパルトの発射で私…ミスを犯しました。先生はあの隙に防げた筈なのに…」
「…八百万のミスより私のミスのが重大でしょ。もしかしたら条件未達成になったかもしれないのに」
私は今きっと『なんで責めないんだ』って顔してるんだろう
「…お前が瞬時に相澤先生の攻撃に対応したから、成功した。それでいいだろ。実際そうだ」
「…」
「八百万の策略と夢喰の瞬発力には驚いたよ、よくやった」
「…っはい！」
「…………ハイ」
なんか腑に落ちないけど。
『報告だよ。条件達成最初のチームは轟・八百万・夢喰チーム！』
「つーかお前あんな大声出せたんだな」
「…まあね」
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柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
音無春奈(プロフ) - 今日一から見直しましたがやっぱり最高ですね！相澤先生と少しずつ打ち解け合う様子が微笑ましいし、甘えた夢主ちゃんもすごいかわいいです笑 またいつか更新を楽しみにしています。いつも楽しい時間をありがとうございます(^O^) (2019年1月17日 22時) (レス) id: 82b0340df7 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - ひろおにさん» コメント有難うございます。最近なかなか忙しく思うように更新が出来ていないんですが、ご期待に添えるようなるべく早く最新話を更新したい所存です…！ (2017年11月26日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2017年11月26日 12時) (レス) id: b8fe268e11 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - Reoさん» コメント有難うございます。夢主少し冷めた所があるので、相澤先生の前では我儘で相澤先生を振り回してるといいな…と思ったのですが好印象だったようで良かったです‥！ (2017年10月22日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鎖国 | 作成日時：2017年10月7日 23時
